中米経済貿易協議終了、中国側交渉代表「暫定的合意に達した」

人民網日本語版 2025年10月27日14:43

中国と米国は10月25日-26日、マレーシアのクアラルンプールで経済貿易協議を行った。中国商務部(省)の李成鋼・国際貿易交渉代表兼副部長は協議終了後、各国の報道陣に対し、双方が相互の関心事項である複数の重要な経済貿易問題の穏当な解決に向けて暫定的なコンセンサスを得たこと、今後それぞれが国内の承認手続きを進めることを明らかにした。

李氏は、「この1ヶ月ほどの間に、中米の経済貿易関係にはいくつかの動揺や変動が生じ、全世界が重大な注意を払ってきた。今年5月のジュネーブでの中米経済貿易協議以降、中国側は両国首脳の数度にわたる電話会談での共通認識に厳格に従い、経済貿易協議で得られたコンセンサスや取り決めを誠実かつ真摯に実行に移し、ようやく得ることのできた相対的に安定した中米の経済貿易協力関係を誠心誠意守ってきた。こうした動揺や変動が生じるのは、中国側の望むことではない」と表明。

李氏はまた、「この2日間、中米の経済貿易チームは、米国の通商法301条に基づく海事・物流・造船分野の対中措置、相互関税の猶予期間のさらなる延長、フェンタニル関税と麻薬対策協力、貿易のさらなる拡大、輸出規制などの問題について、踏み込んだ率直な議論と意見交換を行い、双方の関心事項を適切に処理するための取り決めを建設的に検討し、暫定的なコンセンサスを得た」と説明した。

李氏はさらに、「米側は強硬な立場を表明したが、中国側は断固として利益を守った。今回の協議で、中米両国の経済貿易チームは終始、尊重し合い、対等な対話を行った。今後、双方は意思疎通と意見交換を一層強化し、中米の経済貿易関係のより安定的かつ健全な発展に向けて積極的に努力していく」とした。

このほか、李氏はホスト国であるマレーシア政府の温かいもてなしと行き届いた手配に謝意を表した。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年10月27日

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