中米経済貿易協議メカニズムを活用し、対話の成果を共に守る

人民網日本語版 2025年06月12日15:47

中米経済貿易協議の初会合が英国ロンドンで現地時間6月9日から10日にかけて開催された。中米は率直かつ踏み込んだ対話を行い、互いの懸念事項である経済・貿易分野の議題について踏み込んだ意見交換を行い、6月5日の両国首脳の電話会談における重要な共通認識の実行とジュネーブ経済貿易会談における成果を揺るぎないものにするための措置の枠組みについて原則的に一致し、双方の経済・貿易面の懸念事項の解決に向けて具体的な進展があった。これは、双方が両国間の経済・貿易問題の対等な対話による解決に向けて踏み出した新たな一歩であり、双方ともに、両国経済及び世界経済に対する中米の安定した経済・貿易関係の重要性を認識するに至った。(人民日報「鐘声」国際論評)

中米経済貿易協議メカニズムの構築は、ジュネーブ経済貿易会談における重要な成果であり、両国が意見の隔たりを埋め、協力を深化させることを制度面から支えるものだ。先ごろの両国首脳の電話会談では、双方のチームが引き続きジュネーブ合意をしっかりと実行に移し、新たな協議を早期に開催することで一致した。今回の会合は、まさに両国首脳の戦略的共通認識を導きに実施された重要な協議だ。両国各界や国際社会はこの会合に高い関心を寄せており、世界第2と第1の経済大国である中国と米国は摩擦よりも協力、対立よりも対話を行うことが望ましいとの認識で一致し、両国が対等な対話と協議による意見の相違の解消を堅持し、世界経済により多くの安定性と確実性をもたらすことを一様に期待している。

中米の経済貿易関係の健全な発展は、双方が共同で守る必要がある。どのような成果であれ容易に得られるものではなく、一層大切にし、守る必要がある。次の段階において、双方は両国首脳の電話会談における重要な共通認識と要求に従い、中米経済貿易協議メカニズムの機能をさらに発揮させ、不断に共通認識を深め、誤解を減らし、協力を強化するべきだ。

中米間の経済貿易関係は規模が巨大で、内容が豊富で、対象範囲が広く、多様な主体に関係しており、意見の相違があるのは正常なことであり、その解決は一気呵成に実現するものではなく、時間が必要であり、知恵も必要だ。事実が証明するように、米側が一方的に講じた貿易制限措置は、中国企業の利益を損なうのみならず、米国内の企業や消費者にも深刻な損害を与えているだけでなく、世界経済の長期安定的な成長も妨げている。対等な対話と互恵協力という正しい方向性を堅持し、辛抱強く成果を積み重ねてこそ、意見の相違の解消と協力の強化を真に実現することができる。

中国は経済貿易協議に誠意を以て臨んでいるが、同時に原則も持っている。責任ある大国として、中国はジュネーブ経済貿易会談での合意を真剣に受け止め、厳格に履行し、積極的に守っている。今回の会合でも、中国は首脳間の合意と要求を実行に移し、苦労して得られた対話の成果を共に守るという鮮明な立場と姿勢を改めて表明した。米側も、両国首脳の電話会談での要求に従い、中国側と向き合って進み、「ロンドン枠組み」を共にしっかりと実行していくと表明した。米側が中国側と同様、言った事は必ず実行し、実行する以上は必ず成果を挙げ、約束を遵守する信義誠実の精神と合意をしっかりと履行する努力ある行動を示し、両国間の経済貿易問題を対等な対話を通じて解決することを望む。

歴史と現実が共に我々に告げているように、中米は和すれば共に利し、争えば共に傷つく。対話と協力が、中米両国にとって唯一の正しい選択だ。両国が向き合って進み、平等互恵の原則を堅持し、既存の協議メカニズムを活用し、苦労して得られた対話の成果を実際の行動によって共に守りさえすれば、必ずや中米の経済貿易関係の安定した持続的な発展を後押しすることができると、我々は信じている。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年6月12日

注目フォトニュース

関連記事