生成AIユーザーが半年で倍増!加速度的に進化する中国の大規模AIモデル
半年で倍増!このほど「生成AI応用発展報告(2025)」(以下「報告」)が正式に発表された。「報告」によると、今年6月時点で、中国の生成AI(人工知能)ユーザー数は昨年12月から2億6600万人増の5億1500万人に達した。
「試しに使う」から「日常的に使う」、さらに「毎日使う」へ。生成AIは人々の日常生活に急速に溶け込み、爆発的な成長の勢いを見せている。

【特徴】ますます使いやすく、役に立つようになっている中国の生成AI
健康診断の結果を入力すれば、糖尿病患者向けにカスタマイズされた食事プランを自動で作成する。テーマとなるワードをいくつか与えれば、数十秒でプレゼン資料の構成を生成する。詩の一節を入力すれば、それに対応する水墨画風のアニメーションを瞬時に生成する。
わずか半年の間に、生成AIはスマート検索やコンテンツ制作、ビジネス支援ツール、スマート機器など、様々な分野で広く利用されるようになり、仕事や生活のパートナーとする人々が増えてきた。
「報告」によれば、中国の生成AI関連製品は日増しに成熟し、多くの生成AI製品で9割以上のユーザーが国産の大規模AIモデルを優先して選んでいる。
ビジネス分野では、生成AIの価値がすでにはっきりと示されている。
AIによるスケジューリングモデルは、製鉄所の生産工程スケジュールと材料のマッチングを統合的に最適化し、生産能力を最大限に活用することができる。また、AIによる没入型インタラクティブ体験では、観光客がまるでその場にいるかのように歴史上の人物と対話することができる。
現在、中国では1500以上の産業別AIモデルが発表されており、50の重点産業分野における700以上の応用シーンをカバーしている。AIはすでに複雑な問題を解決する一定の能力を備え、産業のコスト削減・効率向上や全要素生産性の向上において、次第に顕著な効果を上げるようになっている。
【基盤】日増しに高まる中国のAI産業の実力
中国は現時点で、基礎層からフレームワーク層、モデル層、アプリケーション層を網羅するトータルなAI産業システムをすでに形成しており、産業チェーンはチップ、演算能力、データ、プラットフォーム、アプリケーションといった各段階をカバーしている。
大規模言語モデルの面では、「文心一言(Ernie Bot)」「通義千問(Qwen)」「深度求索(DeepSeek)」など中国製モデルが各分野を網羅し、海外での様々な性能評価レポートでも常に上位に位置している。
演算能力の面では、産業の発展水準が高まり続け、デジタル基盤の整備が進み、2025年6月末時点で中国は演算能力の総規模で世界第2位となっている。
データの面では、中国は3万5000以上のAI訓練用高品質データセットをすでに構築している。国内の主要な大規模モデルの学習データのうち、中国語データの比率はおしなべて60%を超えており、国内ユーザー向けAIサービスの基礎を強固なものとしている。
【将来】広大な発展の余地を持つ中国の生成AI
■政策面の後押し
国務院は8月、「『人工知能+』行動の踏み込んだ実施に関する意見」を通達し、2027年までにAIと6大重点分野との広範で深い融合を優先的に実現する方針を明確にし、AIの大規模な応用の推進という鮮明なメッセージを発した。
■明るい将来性
日増しに整備される政策体系は、豊富なデータ資源、完備された産業システム、広範な応用シーンといった中国の持つ優位性の発揮にプラスに働き、AI応用の「ラストワンマイル」の難題を効果的に解決し、AIをさらに使いやすく、役に立つものにするよう後押しすることが見込まれる。
AI時代の幕はすでに開かれた。科学技術革新と産業革新の深い融合を持続的に推し進め、AIの「先導役」としての効果を十分に発揮することで、中国の質の高い発展は新たな段階へと進むに違いない。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年11月3日
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