第8回中国国際輸入博覧会が閉幕、世界各国と発展の機会を共有

人民網日本語版 2025年11月11日15:19

(画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)

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第8回中国国際輸入博覧会(以下「輸入博」)が11月10日、上海で閉幕した。活発な商談が行われ、年間ベースの成約見込み額は前回比4.4%増の834億9000万ドル(1ドルは約154.3円)に達し、過去最高を記録した。人民日報が伝えた。

■中国という超大規模市場の盛んな活力を示す

今回の輸入博は出展企業数が過去最多を更新し、中国という超大規模市場の旺盛な活力が示された。出展者とバイヤーは熱心に商談を行い、成約額は記録を更新し続けた。

「初めて輸入博に参加したが、大きな収穫があった」。雲帆智控の李双圻社長によると、同社は連日にわたり、コア部品のメーカーからエンドユーザーまで、川上・川下の企業多数と効率的なマッチングを行ったという。

中国市場の潜在力は、その巨大な規模だけでなく、整った産業チェーンの優位性と力強いイノベーションの原動力にある。

「当社の製品はすでに現地の産業チェーンに深く組み込まれている」。シャーウィン・ウィリアムズのアジア太平洋地域マネージングディレクターを務める呉忠華氏は、「中国は整った産業チェーンの支援体制、豊富な人材資源、開かれた包摂的なビジネス環境を有しており、エコシステム連携の優位性が非常に際立っている」と語る。

■高水準の対外開放を揺るぎなく拡大

輸入博が開催を重ねるごとに新たな魅力を放ち、ますます成功を収めているのはなぜか。

今回の輸入博期間中、「2025国際協同組合年」関連イベントが開催された。地域や業種を跨ぐ協力・交流の深化を目的に、国際協同組合同盟(ICA)、中華全国供銷合作総社(SMCS)、カザフスタン全国協同組合同盟が共催したものだ。

「輸入博は、さらに広大な市場を私達に開いてくれた」。モリンガシードオイルを出展したトーゴ企業は、販売業者と順調に契約を締結。同企業の担当者は「今後はより多くのアフリカの商品を中国に届けたい」と語る。

今回の輸入博では、後発開発途上国の企業数が前年比23.5%増の163社に達した。アフリカ産品特別エリアが拡大され、アフリカ企業の出展数は前年比80%増となった。

海外から消費者の食卓に届けるまで、牛乳の鮮度をどう保つか。ニュージーランドの乳製品ブランド「紐仕蘭」(Theland)のアジア太平洋地域マーケティングディレクターを務める閆致軍氏は、「税関など各機関が『検査と通関の同時進行』政策を導入したことで、物流における通関が最短72時間で完了するようになった」と語り、「輸入博のスピード」と「輸入博のイノベーション」が企業の発展への自信を高めていると指摘する。

「紐仕蘭」の事例は、中国が制度型開放の効果を高め続けてきたことを如実に示す縮図だ。すでに中国は30の国や地域と23件の自由貿易協定(FTA)を締結している。ヘキサゴン・マニュファクチャリングインテリジェンスのマーケティングマネジャーを務める胡志成氏は、「ビジネス環境から市場機会まで、中国が着実な歩みと開放的な姿勢で、常にグローバル企業の発展にとっての肥沃な土壌となっていることが感じられる」と指摘する。

■世界にさらなる安定性とプラスのエネルギーをもたらす

今回の輸入博では、貿易商談や投資促進など80以上の関連イベントが開催され、協力の成果が数多く生まれた。

産業のイノベーションと高度化、消費の多様化・高品質化、産業・サプライチェーンの強靭化……中国は力を集中して質の高い発展を推進し、出展企業との協力の余地を不断に拡大し、互恵・ウィンウィンを実現している。

開放によって改革と発展を促進し、世界各国と機会を共有し、共に発展する。絶えず現代化へと向かう中国は、世界にさらなる安定性と確かな成長のエネルギーをもたらすに違いない。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年11月11日

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