「新型軍国主義」は日本を再び深淵へ導く

人民網日本語版 2026年01月09日15:28

「地域情勢を悪化させながら、防衛予算を増やすのは『マッチポンプ』のような気もしますが…」。日本の東京新聞は2025年の年末社説で、このように警鐘を鳴らした。日本では、高市早苗政権がすでに戦後の平和路線から逸脱し、国民に危険な幻影を見せ続けながら、「新型軍国主義」の機運を醸成していることに気づく有識者が増えている。(人民日報「鐘声」国際論評)

歴史の失敗の前例は明白だ。第二次世界大戦勃発前後の日本を振り返ると、自国民を騙し、惑わせることが、軍国主義による対外拡張の過程を貫いていたことが分かる。最終的に、侵略戦争は地域に甚大な惨禍をもたらしただけでなく、日本国民にも壊滅的な惨禍をもたらした。

「戦争機械」(国家の戦争遂行体制)を駆動させるため、日本軍国主義は侵略を民族振興とアジア解放の『正義の戦争』と美化し、近隣諸国の人々への抑圧をいわゆる「大東亜共栄」と美化した。これらを社会に押し付けるため、軍国主義者は思想の枷を造り上げた。「皇国史観」を植え付け、日本は「神国」であり、日本民族は他の民族よりも優れていると主張した。「教育勅語」「臣民の道」などを公布し、皇民・奴隷化教育を推し進め、民衆を国家の戦争意志に従わせた。たとえ惨敗を喫しても、「大本営発表」を通じて虚偽の戦果を捏造し、日本国内に現実と完全に乖離した「インフォメーションコクーン」を築き上げた。

大量の日本の若者が「戦争機械」に巻き込まれ、「七生報国」「一億玉砕」といった軍国主義思想の支配下で、戦争の砲火の餌食にされた。多くの民衆が「国家総動員法」下の極端な配給制度を強いられ、生活は絶望的な状況に陥った。大量の女性が騙され、強制されて軍の「慰安婦」にされ、その命が犠牲になることさえあった。幻影が崩れ去った後に残ったのは、血に染まった現実の代償であった。300万人以上の日本人が死亡し、12万人以上の戦争孤児が路頭に迷い、大量の琉球の人々が「集団自決」を強いられた。

歴史の失敗は遠く過ぎ去ってはおらず、日本右翼は古い手口を再び用いている。彼らはいわゆる「普通の国へ」という概念をでっち上げ、「自主防衛」の強化や「戦える国」となることを旗印にして、「新型軍国主義」を推し進めるための機運を醸成している。彼らは侵略の歴史を否定し、歴史教科書を改竄し、若い世代の洗脳し、毒することを目論んでいる。彼らは「外的脅威」「存立危機」を最大限誇張し、「非核三原則」の見直しを企て、「平和憲法」から完全に離脱し、敗戦国としての制約から抜け出すことを望んでいる。彼らは対外的に対立を煽り立て、混乱に乗じた利益獲得と機に乗じた拡張実現を目論んでいる。一言で言えば、日本右翼は、戦後日本の発展を支えてきた平和路線を完全に放棄し、自らの「新型軍国主義」の執念に基づき日本を改造しようとしているのである。

日本右翼は国を好戦的な誤った道へとますます追いやっている。その代償を最終的に負わされるのは日本国民だ。日本の2026年度の防衛予算は過去最大の9兆400億円に達し、日本国内で多くの反対に遭っている。現在、日本経済は成長停滞や財政余力の縮小といった多重の圧力に直面しており、国民は政府に対し、資源を経済振興や社会福祉の改善といった喫緊の課題に優先的に充てることを一様に望んでいる。国が再び軍事拡張へと向かうことに、日本の有識者は深い憂慮を抱いている。「いわゆる『安保三文書』は戦争準備ばかりを語り、戦争回避については語らない」「高市首相の発言は百害あって一利なしで、日本の国益にならない」「日本外交の方向性は、安定した正常な対外関係の維持であるべきだ」――好戦的政策に反対する声が日本国内で絶えず上がっている。これは国家戦略の行方に対する深い不安の反映だ。

80年余り前、日本国民に約束されたのは「戦争に勝てる」という空手形だったが、手にしたのは塗炭の苦しみであり、破壊し尽くされた焼野原であった。80年余り経った今、日本右翼は執念を変えず、再び国民を「新型軍国主義」の深淵へと引きずり込み、他国にも自国にも惨禍をもたらす過ちを繰り返そうとしている。これに対して、平和を愛する日本国民は強く警戒し続けなければならない。日本の未来は、右翼が描く危険な幻夢の中にはなく、侵略の歴史の徹底的な清算の中にあり、アジア近隣諸国との友好な付き合いの中にあり、地域の平和的発展を断固として守ることの中にあるのだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2026年1月9日

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