「鳥のために消灯」 「鳥にやさしい都市」を目指す深セン

人民網日本語版 2026年03月16日15:33

広東省の深セン湾公園が最近、ネットユーザーの提案を2度断り、予想外にもネット上で高く評価されている。新華毎日電訊が伝えた。

あるネットユーザーがプラットフォーム「問政深セン」において、「深セン湾公園を夜間に散歩していると、一部の道が暗いと感じる。街灯を増設して、公園をもっと明るくしてもらえないか?」と書き込んだほか、別のネットユーザーも「散策の楽しみが増えるように、カモメの餌やりができるようにしてもらえないか?」と提案した。

この2つの提案を公園側が断った理由は自然を最優先するという揺るぎない考えに基づいていた。まず、街灯を増設しない理由は、明るい街灯を増やし過ぎると、深セン湾エリアの自然の生態学的バランスを崩してしまうからだ。特に、冬に飛来する渡り鳥の生息環境や「渡り」のリズムに悪影響を及ぼす可能性があるという。また、カモメの餌やりをしないのは、栄養のニーズという観点から考えると、人間が食べている物は鳥に適しておらず、自然な「渡り」のリズムを崩してしまう可能性があるほか、病気蔓延のリスクもあるからだという。ネットユーザーの提案を断っている形となっているため、「人々の気持ちを汲まない」決定のように見えるものの、逆にネットユーザーからは圧倒的な支持を得た。

深セン湾公園は、世界の9つの主要な「渡り」のフライウェイの一つである「東アジア—オーストラリア地域フライウェイ」の中間地点に位置し、世界的に重要な渡り鳥の中継地となっている。そして、毎年11月から翌年3月にかけて、渡り鳥10万羽以上が飛来してきて、ここで越冬している。

しかし、だからといって、街灯が一つもないわけではない。公園の主な出入口や道路との接続部分、一部の主要な歩道などには基本的な照明施設が設置されている。このように、「必要な所は明るくし、必要でない所は暗いままにしておく」という精密化管理は、都市管理が成熟している結果だ。

こうした措置が講じられているのは深セン湾公園だけではない。経済特区が成立して以来、深センは「鳥類にやさしい都市」構築の面で、さまざまな措置を講じている。そして、2025年7月には、全国に先駆けて「生物多様性にやさしい公園建設と管理・保護ガイド」を打ち出し、計画・建設から日常の管理・保護に至るまでのトータルチェーンの技術ガイドを提供している。(編集KN)

「人民網日本語版」2026年3月16日

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