中国の鋼材自給率、ほぼ100%を達成
首鋼智新の電磁鋼板生産ラインで、ロボットアームが効率的に稼働し、電磁鋼板製品が次々とラインオフしている。首鋼智新の首席技術専門家である安冬洋氏はサンプルを手にしながら、「この電磁鋼板は昨年8月に世界で初めて発表された。厚さは0.1mmしかない。電磁鋼板は新エネルギー自動車のモーターコアや高級家電、超高圧変圧器などの製品の重要材料だ」と説明。人民日報が伝えた。
安氏は、「この製品は、新エネ車モーターの小型化・高出力化というトレンドに合わせて開発したものだ。発表直後から、自動車メーカー10数社が当社と提携し、新製品への採用を希望している。その鉄損は業界で広く使用されている厚さ0.25mmの電磁鋼板より3割以上低減されている。モーターのエネルギー変換効率が向上し、新エネ車の航続距離を大幅に伸ばすことができる」と話す。
安氏は、「中国の新エネ車は3台に1台が『首鋼コア』を搭載している。今後は人型ロボット向け専用電磁鋼板など新分野にも注力し、製品の高度化を継続的に推進していく」と語る。
近年、中国の鉄鋼業界は製品構成の高度化・最適化を進め、高級材料の供給能力を強化してきた。「第14次五カ年計画(2021~25年)」期間中、鉄鋼業界は研究開発投資を継続的に拡大し、2025年だけでも世界初となる鋼材製品が新たに20項目近く増加した。
中国宝武の馬鋼集団が製造した高速車輪は、世界最速の高速鉄道車両「CR450」の速度達成を支えた。鞍鋼の攀鋼集団が生産するブレード用鋼材は、中国初の国産F級50メガワット(MW)大型ガスタービンの納入に貢献した。南京鋼鉄の船舶用鋼板と形鋼は、中国初の国産大型クルーズ船「愛達・魔都号」に独占供給された。
供給は需要を創出し、需要は供給を牽引する。数々の先進的な製品は、中国の鋼材需要構造の変化を映し出している。25年には、建設分野向け鋼材の比率は20年の58%から49%へ低下し、製造業向けは42%から51%へ上昇した。
中国鋼鉄工業協会の姜維副会長兼事務局長は、「製造業向け鋼材が建設業向けを上回ったのは中国史上初のことだ。これは鉄鋼業界が需要の変化に主体的に適応し、製品の品質向上・高度化を進めた成果だ。『第14次五カ年計画』期間中、中国の鋼材自給率はほぼ100%に達し、国民経済の発展に必要な鋼材需要を高品質・高水準で支えている」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2026年4月3日
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