【ぶらり北京】雍和宮エリアでカラーウォーク編

人民網日本語版 2026年05月29日10:16

北京の街を人民網日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩いて紹介する、その名も「ぶらり北京」。今回は、今流行中のカラーウォークをしながら、雍和宮エリアを歩いてみました。A姐とG姐がテーマにしたのは何色?カラーウォークで見つけた北京の色にまつわる豆知識とは?

🎥A姐とG姐の雍和宮エリア・カラーウォークを動画で見てみよう!

参拝客が供えた線香の煙がたなびく雍和宮。雍和宮の主要な建物には黄色い瑠璃瓦が使われている。(撮影・勝又あや子)

参拝客が供えた線香の煙がたなびく雍和宮。雍和宮の主要な建物には黄色い瑠璃瓦が使われている。(撮影・勝又あや子)

■カラーウォークって何?

カラーウォークは、最初にテーマカラーを決めて、そのカラーのものを撮影しながら街歩きをすること。若者たちの間で人気を集めるシティーウォークという街歩きのスタイルの1つで、今年の3月頃からSNSで話題となっている。

カラーを決めるにはじゃんけんやルーレットアプリを使うことが多いようだが、今回はG姐がぶらり特製カラーカードを準備してくれた。雍和宮の赤い壁を前に、早速カードを引いてみると……A姐が青で、G姐が緑!色が決まったところで、カラーウォークスタート!

G姐が準備してくれたぶらり特製カラーカード。A姐は青、G姐は緑に決定!(撮影・勝又あや子)

G姐が準備してくれたぶらり特製カラーカード。A姐は青、G姐は緑に決定!(撮影・勝又あや子)

■まずは雍和宮にお参り

雍和宮は北京市中心部の北東部にあるチベット仏教寺院。清の康煕33年(1694年)、康煕帝がこの地に邸宅を築き、第四皇子である胤禛(後の雍正帝)に与え、これが雍親王府となった。雍正3年(1725年)には、皇族の邸宅である「王府」から、皇帝が外出した際に用いる仮の宮殿「行宮」に改められ、雍和宮と命名された。後の乾隆9年(1744年)、チベット仏教寺院に改められた。

雍和宮には参拝客が数多く訪れ、境内でお線香を供えて熱心に祈る人の姿も多い。もちろん、北京を訪れる観光客にも人気で、全国各地、さらには海外からも多くの観光客が訪れる。

境内で無料でお線香がもらえる。あっ!さっそく青ゲット!(撮影・勝又あや子)

境内で無料でお線香がもらえる。あっ!さっそく青ゲット!(撮影・勝又あや子)

雍和宮でお線香を供え、熱心に祈る漢服姿の参拝客(撮影・勝又あや子)

雍和宮でお線香を供え、熱心に祈る漢服姿の参拝客(撮影・勝又あや子)

🎨カラーウォークこぼれ話①:雍和宮の瓦はなぜ黄色いの?🎨 

黄色い瑠璃瓦は最も格式が高く、皇帝の宮殿や陵墓などに限って使用が認められていた。雍和宮の建物にはもともとは緑色の瓦が用いられていた。緑色の瓦は黄色に次ぐ格式で、親王邸や寺院に多く用いられていた。

雍和宮の瓦が黄色いのは、雍正13年(1735 年)に崩御した雍正帝の霊柩がここに安置されたため、緑色だった瓦の色を黄色に変えたからなのだという。また、乾隆帝はこの地で誕生しており、この場所が雍正帝と乾隆帝という2人の皇帝を輩出したことから、故宮の宮殿と同じく黄色い瓦に赤い塀という格式の建築様式となったという背景もある。

弥勒大仏が納められている万仏閣(撮影・勝又あや子)

弥勒大仏が安置されている万福閣(撮影・勝又あや子)

雍和宮の万福閣に安置されている弥勒大仏は、地上18メートル、地下8メートル(計26メートル)、直径約8メートル、重さ約100トン。世界で最大の一本彫りの仏像だ。足元から仰ぎ見ると、その大きさに圧倒される。

■何はなくとも腹ごしらえ!

参拝を終えたA姐とG姐、まずは道路の案内標識をパチリ!A姐が撮ったのは青い標識、G姐が撮ったのは緑色の標識だ。

A姐が撮った青い標識とG姐が撮った緑色の標識(撮影・勝又あや子、玄番登史江)

A姐が撮った青い標識とG姐が撮った緑色の標識(撮影・勝又あや子、玄番登史江)

🎨カラーウォークこぼれ話②:道路の案内標識の色には意味があった!🎨

実は、中国の道路の案内標識は、東西方向の道路は青地に白字、南北方向の道路は緑地に白字というルールになっている。標識の色を見れば、その道路の方向が分かる仕組みになっているのだ!

案内標識の写真をゲットして順調なスタートを切った2人だったが、あるところで早々に足を止めた。カラーウォークのセンサー発動?いやいや、発動したのは胃袋センサー。そこにあったのは、六面寿麺館というお店だ。腹が減っては戦はできぬ。何はともあれ、腹ごしらえをすることにした。

北京らしい麺2種類とでんぷんで作ったチップを揚げた「炸灌腸」で腹ごしらえ(撮影・勝又あや子)

北京らしい麺2種類とでんぷんで作ったチップを揚げた「炸灌腸」で腹ごしらえ(撮影・勝又あや子)

このお店のどんぶりには、「您愛北京嗎?」(あなたは北京がお好きですか?)の文字があった。そしてどんぶりの底には、「這才是真愛」(これぞ真実の愛)の文字。つまり、全部食べ切った人だけ、「本当の北京好き」と認められるということかな?

「您愛北京嗎?」(あなたは北京がお好きですか?)の文字と、どんぶりの底の「這才是真愛」(これぞ真実の愛)の文字(撮影・勝又あや子)

「您愛北京嗎?」(あなたは北京がお好きですか?)の文字と、どんぶりの底の「這才是真愛」(これぞ真実の愛)の文字(撮影・勝又あや子)

G姐は北京名物の炸醤麺(ジャージャン麺)を食べ切って無事北京好き認定。A姐は打鹵麺(あんかけ麺)のあんを完食できずギブアップ。底のお墨付き文字を見ることができず、認定をもらえなかった。チーン。

■五道営胡同から剪廠胡同、国子監街へ

しっかり英気を養ったところで、カラーウォーク再開!自分のテーマカラーのものを撮影しつつ、気になった店に立ち寄りながら、五道営胡同をぶらり。そこから剪廠胡同を歩き、さすがに少し疲れを感じ始めたところで国子監街にたどり着いた。

世間話に花を咲かせるお年寄りと記念撮影に余念のない観光客。五道営胡同にて(撮影・勝又あや子)

世間話に花を咲かせるお年寄りと記念撮影に余念のない観光客。五道営胡同にて(撮影・勝又あや子)

国子監街は北京で唯一、牌楼という飾り門がいくつも残っている通り(撮影・勝又あや子)

国子監街は北京で唯一、牌楼という飾り門がいくつも残っている通り(撮影・勝又あや子)

国子監街には雰囲気のよいショップやカフェが立ち並ぶ。こちらは香りをテーマにしたお店(撮影・勝又あや子)

国子監街には雰囲気のよいショップやカフェが立ち並ぶ。こちらは香りをテーマにしたお店(撮影・勝又あや子)

🎨カラーウォークこぼれ話③:北京のシェア自転車はこの三色!🎨

現在、北京市の中心部でよく見かけるシェア自転車は、主に美団、哈囉、滴滴青桔の三社。各社の自転車はそれぞれ異なる車体色を採用している。美団の自転車は黄色が基調。オレンジの車体で親しまれたモバイクを美団が買収し、車体の色を黄色に統一した。支付宝(アリペイ)系の哈囉は水色を基調としている。配車アプリ「滴滴出行」傘下の滴滴青桔は青緑色が基調。「青桔」というブランド名はこの車体の色に由来している。

北京市中心エリアの車両台数は、美団が37万4100台、哈囉が15万7700台、滴滴青桔が13万8200台。かつて北京のシェア自転車の草分けとなり、「小黄車」の愛称で親しまれたofoは市場から撤退、小藍自行車(Bluegogo)も運営を終了している。

北京の三大シェア自転車。水色が哈囉、黄色が美団、青緑色が滴滴青桔(撮影・勝又あや子)

北京の三大シェア自転車。水色が哈囉、黄色が美団、青緑色が滴滴青桔(撮影・勝又あや子)

■北京の老舗スイーツ店で元気回復!

国子監街にたどり着いた2人は、その足で孔子廟と国子監を訪ねようとしたものの、歩き疲れてモチベーションは谷底へ。そこで、先に小休止することにした。向かった先は、北京の老舗スイーツ店としておなじみの三元梅園だ。

胡同からさらに奥に行ったところにあり、隠れ家感漂う三元梅園の入り口(撮影・勝又あや子)

胡同からさらに奥に行ったところにあり、隠れ家感漂う三元梅園の入り口(撮影・勝又あや子)

冷蔵ショーケースに並んだスイーツを見ているうちに、2人の気力はV字回復!何を頼むかウキウキと相談し、単奶卷(カッテージチーズこしあんロール)、紅豆双皮奶(小豆あんのせミルクプリン)、杏仁豆腐を買い込んで、2人でシェア。あれ?あなたたちはさっき麺でお腹いっぱいになってませんでしたっけ?

三元梅園で食べた北京スイーツ(撮影・勝又あや子)

三元梅園で食べた北京スイーツ(撮影・勝又あや子)

■いよいよ孔子廟と国子監へ

甘い物注入が功を奏し、すっかり元気を取り戻した2人は、いよいよ孔子廟へ。中に入ってみると、想像していたよりもたくさんの人で賑わっていた。

孔子廟の孔子像の前で祈りを捧げる人(撮影・勝又あや子)

孔子廟の孔子像の前で祈りを捧げる人(撮影・勝又あや子)

それもそのはず、中国では6月が高校と大学の受験シーズン。廟内にあるグッズショップも、合格祈願グッズなどを買い求める人々で賑わっていた。

孔子廟のショップで売られていた合格祈願グッズ。孔子廟の中で着ている人を見かけた「定勝」(必ず勝つ)Tシャツはここで売られていたのか!(撮影・勝又あや子)

孔子廟のショップで売られていた合格祈願グッズ。孔子廟の中で着ている人を見かけた「定勝」(必ず勝つ)Tシャツはここで売られていたのか!(撮影・勝又あや子)

合格を願う受験生や保護者の熱気にややあてられながら孔子廟の見学を終え、最後は国子監へ。国子監は元・明・清の時代に設立された最高学府と教育行政管理機関で、なかでも清代の乾隆帝の治世に建造された辟雍大殿が有名。皇帝が講義をするための建物で、建物の外で講義を聴く人々のために、皇帝の話を伝える「人間スピーカー」のような役割の人もいたのだという。建築様式的にも面白い点があるのだが、残念ながら改修中。工事用の足場が組まれていて、魅力を存分に味わうことができなかった。

周囲を円形の池に囲まれた方形の辟雍大殿。残念ながら改修中(撮影・勝又あや子)

周囲を円形の池に囲まれた方形の辟雍大殿。残念ながら改修中(撮影・勝又あや子)

🎨カラーウォークこぼれ話④:扁額の色には格付けがある!🎨

中国の伝統的な建物や門などに掲げられる扁額も、色と格式に厳格な違いがある。地の色、文字の色、竜の彫刻の有無など、色や技法の等級が高いほど、格式も高くなる。故宮や廟・壇で見られる群青色の地に金色の文字の扁額は最高等級で、竜の彫刻の縁取りと組み合わされ、皇帝の絶対的権威を象徴している。

国子監に掲げられた扁額(撮影・勝又あや子)

国子監に掲げられた扁額(撮影・勝又あや子)

■これでは終われない!最後にバオズ屋さんに寄り道

さて、辟雍大殿が改修中でなんだか尻つぼみな感じになってしまったので、それで終わるのはちょっと寂しいと、最後に寄り道をすることに。お腹のスペースはほぼいっぱいだったけれど、剪廠胡同で見かけた可愛いバオズ屋さんに立ち寄った。

バオズは北京児茴香肉包(茴香豚肉まん)と超級黒糖麻吉包(黒糖もっちりまん)。飲み物は包的招牌楊梅水果茶(看板メニューのヤマモモフルーツ茶)と小山楂桔香茉莉(サンザシキンカンジャスミン茶)。お腹いっぱいと言いつつ難なく完食!(撮影・勝又あや子)

バオズは北京児茴香肉包(茴香豚肉まん)と超級黒糖麻吉包(黒糖もっちりまん)。飲み物は包的招牌楊梅水果茶(看板メニューのヤマモモフルーツ茶)と小山楂桔香茉莉(サンザシキンカンジャスミン茶)。お腹いっぱいと言いつつ難なく完食!(撮影・勝又あや子)

■カラーウォークの結果発表~!

すっかりただの食べ歩きのようになってしまったが、今回のテーマはあくまでカラーウォーク。2人ともちゃんと青と緑の写真を集め、それぞれのカラーでまとめのコラージュ写真を作成した。

青をテーマカラーにしたA姐のコラージュ写真(撮影・勝又あや子)

青をテーマカラーにしたA姐のコラージュ写真(撮影・勝又あや子)

緑をテーマカラーにしたG姐のコラージュ写真(撮影・玄番登史江)

緑をテーマカラーにしたG姐のコラージュ写真(撮影・玄番登史江)

🎨🎨🎨

歩き慣れた街でも、テーマカラーを決めることで新たな発見があるかも? そんな気持ちを抱いて歩いてみた雍和宮エリア。建物の瓦の色、道路の案内標識の色、シェア自転車の車体色、扁額の色などなど、色に関するあれこれを改めて考えるきっかけになった。皆さんもカラーウォークに出かけてみては?(文・勝又あや子)

「人民網日本語版」2026年5月29日

ぶらり北京

北京の街を人民網日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩き、見たり、食べたり、遊んだり?興味の向くまま、気の向くまま、北京の魅力をゆる~くお伝えしていきます。

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