中国、初のシスルナ空間双方向高速レーザー通信を実現

人民網日本語版 2026年08月27日15:11

シスルナ空間(地球と月の間の空間)の「情報ハイウェイ」が開通。中国の地球・月レーザー通信試験プロジェクトが重要なブレイクスルーを達成し、40万キロメートルを超えるシスルナ空間の距離で双方向レーザーリンクの構築に成功し、初めてシスルナ空間双方向高速レーザー通信を実現したことが26日、中国科学院空間応用工学・技術センターへの取材で分かった。これは、中国の宇宙レーザー通信が地球近傍軌道からシスルナ空間へと正式に進出したことを示している。科技日報が伝えた。

​空間レーザー通信とは、レーザーを利用して情報を伝送する通信方式であり、広帯域幅、高速、高精度指向、高機密性といった優位性を持っている。しかし、距離が遠くなるほど技術的な課題も大きくなる。中国科学院空間応用工学・技術センターの研究員である楊雷氏は、「深宇宙レーザー通信はずっと3つの大きな課題を抱えていた。距離が数十万キロメートルにも達するため、光線を正確に合わせることが極めて難しく、信号が地上に届く頃にはほとんど受信できないほど微弱になっており、伝送速度も一向に上げられなかったのだ」と語る。

​信号を受信できたら、伝送速度もそれに追いつかせなければならない。チームは技術開発を通じて、データ処理効率を大幅に向上させた。今回の試験では、上り1.25Mbps(メガビット毎秒)、下り100Mbpsの通信速度をほぼ実現した。楊氏は、「8K解像度の月面高精細画像を例に挙げると、従来の5Mbpsのマイクロ波リンクで下り伝送する場合、約4〜5分かかっていたが、100Mbpsのレーザー通信に切り替えると、わずか約12秒で完了する」と説明。

​楊氏は、「現在、シスルナ空間の『情報ハイウェイ』が開通しており、今後はより多くの、オリジナリティの価値がある科学データを取得できるようになるだろう。関連技術は今後、中国の有人月面着陸、月科学研究ステーションの建設、深宇宙探査にも提供される予定だ」と話す。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年8月27日

注目フォトニュース

関連記事