中国、持続可能な開発に関する世界規模のデータ製品9セットを発表

人民網日本語版 2026年10月22日10:07

12年間にわたって世界の工業熱源2万4492カ所を特定し、土地1平方キロメートルごとに水分プロファイルを作成し、2000~24年の人体熱ストレス指数を1時間単位で示すデータ製品を構築――。2026年国際科学会議(ISC)中期会員総会・北京科学対話が19日、北京で開幕した。持続可能な開発ビッグデータ国際研究センター(SDGセンター)は「世界の持続可能な開発データ製品(2025)」を発表し、9セットのデータ製品を一挙公開して世界各国と共有することで、国連加盟国による持続可能な開発目標(SDGs)の評価を支援する。科技日報が伝えた。

これらのデータ製品は、非常に高い価値を持つ。9セットのデータ製品は、最長で38年間にわたる時系列データを備え、空間解像度は最高10メートル、時間解像度は1時間単位に達する。このうち、世界の地表土壌水分データ製品は、中国国産の気象衛星「風雲3号」を主なデータソースとし、世界全体を対象に解像度1キロメートルでの日次観測を実現した。世界221カ所の地上観測所で実測データによる検証を行った結果、全体的な推定誤差はほぼゼロとなっている。世界の工業熱源データ製品は、同一のアルゴリズムを用いて世界全体をカバーしている。特定された工業熱源の平均面積は0.75平方キロメートルで、位置特定の精度は国際的な同種データと比べて4倍近くに向上した。これにより、各国の工業活動を統一基準で比較できるようになった。世界の人体熱ストレス指数データ製品は、評価の基準を環境の気温から、人体が実際に受ける熱負荷へと発展させた。観測結果によると、過去25年間近くに世界の陸地表面における平均的な熱気候指数は約1.5℃上昇しており、その変化幅は気温そのものの変化幅を上回っている。

SDGセンター長で中国科学院院士の郭華東氏は、「世界の持続可能な開発ガバナンスにおける中核的な課題は、かつての『データ総量の不足』から、『データ処理・活用能力の偏在』へと変化した。生態環境が脆弱で、発展が遅れ、科学的な観測による支援を最も必要としている地域ほど、自主的な観測手段が不足している場合が多い。地球ビッグデータの価値は、こうした能力格差を埋められることにある」と話す。

2030アジェンダの実現にビッグデータを活用する世界初の国際科学研究機関としてのSDGセンターは、2021年の設立以来、データ製品の体系を継続的に更新してきた。これまでに、174の国・地域に対して、多分野の科学データを公開・共有している。郭氏によると、これらのデータ製品は先進国の研究者に広く利用されているだけでなく、発展途上国の利用者によるダウンロードも頻繁に行われており、オープン共有の取り組みが実際的な成果を上げていることを十分に示している。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年10月22日

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