西安からアスタナへ──三つの視点から展望する習近平国家主席の中央アジア訪問

人民網日本語版 2025年06月16日16:43

習近平国家主席はカザフスタンのトカエフ大統領の招待に応じて、6月16日から18日にかけて同国アスタナで開催される第2回中国・中央アジアサミットに出席する。2年前に西安で開催された第1回中国・中央アジアサミットによって、中国と中央アジア諸国との関係に新たな時代が開かれた。中国・中央アジアサミットの中央アジアの国での開催は今回が初めてであり、中国・中央アジアメカニズムの発展において、従来の事業を受け継ぎ未来を開拓する重要な意義を持つ。人民日報が伝えた。

■1つのメカニズム

5年前に構築された中国・中央アジアメカニズムは現在、首脳会談による統率の下、外交、経済・貿易、交通、農業、税関、教育、応急管理、公安・内務、政党など一連の閣僚級協力メカニズムが効率的に運用され、中国・中央アジアメカニズム事務局も全面的に稼働している。メカニズムの全面的な稼働によって、中国と中央アジア諸国の包括的な互恵協力のための広範な仕組みが築かれた。中国・中央アジアメカニズムは、深い歴史的根源、広範な現実的必要性、強固な民意の基礎に根差し、首脳外交による戦略的先導により、現在の国際・多国間協力の中でも稀に見る効率性と活力を示している。

■1つの主軸

中国と中央アジアの協力が加速する過程において、常に貫かれてきた主軸が「一帯一路」(The Belt and Road)の質の高い共同建設である。第2回中国・中央アジアサミットの開催が近づく中、数々の「最大」や「初」が注目を集めている。2024年には中国と中央アジア諸国との貿易総額が948億ドル(1ドルは約144.4円)という記録的な額に達し、すでに中国は中央アジアにとって最大の貿易相手国となった。中国はすべての中央アジア諸国との間で、包括的な戦略的パートナーシップを結び、二者間レベルの「人類運命共同体」実践を進め、「一帯一路」共同建設協力文書を締結しており、中国にとって中央アジアは周辺地域で初の「戦略的パートナークラスター」となっている。「我々は、『一帯一路』共同建設プロジェクトに参加することで、中央アジア地域の潜在力が一層引き出され、世界の他の地域との相互接続や包摂的な協力が強化されるものと確信する」。中央アジア諸国の自信は、歴史に源を発し、共に歩んできた長い道のりによって揺るぎないものとなり、未来への期待にも支えられている。

■1つの模範

2022年1月、中国と中央アジア5ヶ国が外交関係樹立30周年を記念してオンライン形式で開催したサミットで、習主席は「中国・中央アジア運命共同体」を提唱。これを受けて、6ヶ国首脳は共同声明を発表し、中国・中央アジア運命共同体の構築を決定した。「国家関係は善隣友好から戦略的パートナーシップへ、さらに運命共同体へという歴史的飛躍を実現した」。千年にわたって連綿として続いてきた親善は、新時代において国際協力の模範となり、人類運命共同体の共同構築に向けた実践において前列を歩んでいる。世界が新たな激動と変革の時期にある中、善隣友好と協力・ウィンウィンという新たな道が敷かれつつあり、より緊密な中国・中央アジア運命共同体の構築を推進するための新たな協力の場が今、ひときわ大きく成長しようとしている。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年6月16日

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