中国とオマーンの外相が電話会談

人民網日本語版 2025年06月19日15:18

王毅中共中央政治局委員(外交部部長)は18日、要請に応じて、オマーンのバドル外相と電話会談を行った。新華社が伝えた。

バドル外相は「イスラエルによるイランへの攻撃は国連憲章及び国際法への公然たる違反であり、イランの主権と領土への侵害だ。オマーンは現在の情勢を深く憂慮しており、中国が中東地域の平和と安定の回復により大きな影響力を発揮することを期待している」とした。

王氏は「イスラエルの行為は国際法と国際関係の準則に違反し、イランの主権と安全を侵害するものであり、地域の平和と安定を破壊した。衝突によって、ようやく実現していたイラン核問題をめぐる間接交渉のプロセスも中断され、オマーンが行ってきた仲介努力も水泡に帰した。中国は一貫して、あらゆる紛争の平和的解決を主張し、武力の行使または武力による威嚇に反対しており、イスラエルによる武力行使に反対する立場を直ちに表明した」とした。

王氏はさらに、「喫緊の課題は停戦であり、早期に停戦が実現すれば、その分損失も小さく抑えられる。地域情勢が未知の深淵へと陥っていくのを座視するわけにはいかない。他国の主権と領土保全の尊重、平和的手段による紛争解決を呼びかける共同声明を発表したオマーンなどアラブ及びイスラム21ヶ国のバランスの取れた立場を、中国は支持する。現下の重大な瀬戸際において、国際社会、とりわけ地域諸国はさらに力を結集し、正義を主張し、戦争反対、平和の唱導、政治的解決の推進という国際社会の気運を高めるべきだ。アラブ及びイスラム諸国に対しては、結束して、和平交渉促進のために引き続き努力することを希望する。中国としても、オマーンなど地域諸国と意思疎通や調整を一層継続し、国連などの場で戦争の沈静化と中東の平和回復を後押しすべく建設的な役割を果たしていく」と強調した。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年6月19日

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