王毅氏が上海協力機構天津サミットの8つの成果について説明
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王毅中共中央政治局委員(外交部部長)は1日、上海協力機構(SCO)天津サミットの閉幕にあたり、SCOサミットプレスセンターでイェメバエフSCO事務総長と共に各国の記者と会見し、質問に答えた。新華社が伝えた。
王氏は今回のサミットにおける主要な成果として、以下を挙げた。
(1)SCOの今後10年の発展戦略の策定。この包括的戦略は、加盟国が「上海精神」に則り、互恵協力と相互成就を堅持し、多極的世界の構築により多くの貢献を果たすことを明確にした。
(2)第二次世界大戦の勝利の成果を守るという正義の声の発信。サミットは特別声明を発表して、歴史を鑑として、正しい第二次世界大戦史観を堅持し、国連中心の国際体制を維持するよう国際社会に呼びかけ、SCOが歴史の正しい側、公平と正義の側に揺るぎなく立つことを宣言した。
(3)多角的貿易体制の支持という公正な立場の表明。
(4)「4つの安全センター」の設立。加盟国首脳は協定に署名して、安全保障上の脅威や課題に対処するための上海協力機構総合センター及びその情報セキュリティセンター、国際組織犯罪取締センター、上海協力機構麻薬対策センターの設立を宣言した。
(5)上海協力機構開発銀行の設立という政治的決定。
(6)6つの実務協力プラットフォームの設置。習近平国家主席は、中国がSCOとの間にエネルギー、グリーン産業、デジタル経済の3大協力プラットフォーム、及び科学技術革新、高等教育、職業技術教育の3大協力センターを設立することを宣言した。
(7)6項目の「質の高い発展行動計画」の策定。サミットは、エネルギーの持続可能な発展、グリーン産業、デジタル経済、人工知能(AI)、科学技術革新協力に関する5つの声明を発表。さらに現在、中国とSCO諸国との間の経済・貿易協力の質の高い発展に向けた行動計画を積極的に推進している。
(8)SCO改革における新たなブレイクスルーの後押し。天津サミットでは、SCOのオブザーバー国と対話パートナーを統合し、「SCOパートナー」とすることが決まった。また、ラオスをパートナーとして受け入れることも決定し、SCOファミリーは27に増え、志を同じくするチームは引き続き拡大している。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年9月2日
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