三星堆の文化クリエイティブグッズの品目は約3000種類に

人民網日本語版 2025年09月05日11:13

四川省の三星堆博物館の文化クリエイティブ産業はすでにベーシックな観光記念品から、多次元産業への飛躍的発展を遂げている。三星堆管理委員会産業発展部の何清部長は3日、「これまでに販売されている三星堆の文化クリエイティブグッズはすでに2700種類以上、商品の品目の更新率は年間30%以上、年間売上高が100万元(1元は約20.7円)を超えている商品は30種類以上に達している」と紹介した。中国新聞網が伝えた。

文化・博物館の関連グッズの開発、ライセンス供与によるコラボレーション、デジタル商品の研究開発などを深く掘り起こすことによって、三星堆の文化クリエイティブグッズの年間売上高は2億元の大台を超え、特許ライセンス供与も1千万元を超えるなど、1千年以上の歴史を誇る文化財は、大ヒット商品へとその姿を変えている。

何部長は、「100社以上のサプライヤーと提携しており、毎月1回、文化クリエイティブグッズの査定会を行い、3ヶ月に1回、売れ行きの一番悪いグッズの販売終了を行っている。三星堆文化クリエイティブグッズは立ち上げ時期こそ他に比べて遅かったものの、常に開放的な姿勢で、中国国内の一流のデザイナーやサプライヤーに、文化クリエイティブグッズの開発に関わってもらってきた」とする。

三星堆博物館・文化クリエイティブグッズショップの責任者・宋克花さんは、「すべての観光客に、三星堆ならではの記憶を背負った『文化的な土産』を気軽に家に持ち帰ってもらいたいというのが、私たちの一番の目標。最近、三星堆文化クリエイティブグッズを購入した外国や香港・澳門(マカオ)・台湾地区から来た観光客を対象に、出国時税還付サービスの提供が始まったので、さらに気軽に、『三星堆の記憶』を持ち帰ってもらうことができ、ショッピング体験が大幅に向上した」とする。

最近、人気となっているグッズを紹介する三星堆博物館・文化クリエイティブグッズショップの責任者・宋克花さん(9月3日撮影・安英昭)。

最近、人気となっているグッズを紹介する三星堆博物館・文化クリエイティブグッズショップの責任者・宋克花さん(9月3日撮影・安英昭)。

また宋さんは、「青銅大立人や青銅神樹、金の仮面といった『人気文化財』のマグネット、ブックマーク、盲盒(ブラインドボックス)などが、外国人観光客の間で人気となっている。新作の文化クリエイティブグッズの中でも、青銅鳥や陶製の豚をモチーフにしたぬいぐるみは売り切れ続出となっている」とする。

統計によると、今年の夏休み期間中、三星堆博物館館内の文化クリエイティブショップだけでも、売上高が前年同期比12%増の3800万元以上に達した。

2024年における三星堆博物館の来場者数は延べ600万人以上に達した。三星堆博物館の一級ガイド・何俊岷さんは、「神人にしても、神獣、神樹、神壇にしても、死も、血生臭さもなく、自然に対する畏敬の念と崇拜しかない。中国国内外から来る観光客が三星堆博物館を、芸術や技術といった、どんな角度から見学したとしても、これまでにはないものを感じ、新たな発想を見つけることができる」との見方を示す。

文化財を紹介する三星堆博物館の一級ガイド・何俊岷さん(9月3日撮影・安英昭)。

文化財を紹介する三星堆博物館の一級ガイド・何俊岷さん(9月3日撮影・安英昭)。

また何部長は、「三星堆デジタル文化クリエイティブグッズはカタールで展示されたほか、文化クリエイティブグッズが2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)でお披露目された。博物館の影響力は考古学の現場から世界へと波及している。中国のオンラインゲーム『原神』やマクドナルドといった、中国国内外の有名ブランドとのコラボレーションも大きな反響を呼んでおり、関連イベントのクリック回数が2億回を超えるなど、驚異的なブランド影響力を誇るようになっている」とする。

三星堆の文化の影響力は現在、産業提携の原動力、経済的価値へと確実に転化されている。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年9月5日

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