高い注目と期待を集めていた西蔵(チベット)の大型野外劇「文成公主」が正式に上演されることが1日に発表された。主催者側によると、今後毎年5月から10月までの期間、約180公演(平均各日1公演)が拉薩(ラサ)市次角林村の中国西蔵文化旅遊創意園で上演されるという。これは、中国で最も標高が高い場所で上演される大型野外劇となる。人民日報海外版が伝えた。
「文成公主」は国内最大級の制作費と規模を誇る野外劇で、視覚的な演出効果や内容面でも革新的なアプローチが多くとられている。舞台では、西蔵の王(吐蕃王)に嫁いだ唐の皇女・文成姫が西蔵に向かう途中、遭遇する様々な危険や困難を克服していく姿や、西蔵と中国の経済社会・民族文化の交流の様子が描かれる。
拉薩市の占堆副市長によると、同劇は拉薩市の実際の自然景観を背景とし、西蔵民族の建築、音楽、歌舞、絵画、服飾、生活習慣、民話などが全面的に盛り込まれ、西蔵民族独特の文化が色濃く反映されているという。また、衣装デザインにおいては、西蔵と中国の双方の専門家が歴史考証を行い、大量の史料の中から取り出した千種類を超える西蔵の伝統的衣装を再現した。出演する役者は700人近くにも及ぶ。
同劇は中国トップレベルの芸術舞台制作チームが集結し、中国の大型山水実景ショーの創始者かつ著名な演出家である梅帥元氏と西蔵・中国の舞台制作スタッフたちが丹精込めて作り上げたものだ。野外劇の舞台は総面積2万4611.8平方メートルに及び、上演時にはシーンの内容ごとに雪山やジャングルなどの照明効果や唐の宮殿、ポタラ宮などの西蔵・中国の建築物が現れるなど、観客にスペクタクルな視覚的効果をもたらす。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年8月5日
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