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鳩山由紀夫元首相「日本兵の犯した犯罪行為についておわび申し上げる」

南京大虐殺記念館を見学する日本の鳩山由紀夫元首相(右から2人目)

 「当時日本兵の犯した犯罪行為についておわび申し上げます。歴史の悲劇が繰り返されないことを心から望みます!」。日本の鳩山由紀夫元首相は17日午前に南京市の南京大虐殺記念館を見学して、こう述べた。見学中、鳩山氏は犠牲者の遺影や遺骨に繰り返し手を合わせて黙祷した。人民日報海外版が伝えた。

 南京大虐殺記念館を訪れた日本の首相経験者は村山富市氏、海部俊樹氏に続き3人目。

 鳩山氏一行は午前9時半に南京大虐殺記念館に到着。朱成山館長と短く言葉を交した後、哀悼広場に足を運び、夫人と共に犠牲者に頭を垂れた。その後、朱館長の案内で南京大虐殺史料陳列ホールを見学した。

 鳩山氏は詳しく説明を聞き、度々質問をした。展示ホールで生存者の伍長徳さんの写真を見た鳩山氏は伍さんの近況について尋ねた。生存者の夏淑琴さんの日本右翼を相手取った長年の名誉毀損訴訟について聞くと、夏さんが勝訴した時期を尋ねた。

 新たに発見された犠牲者の遺骨坑のそばでは、犠牲者の拡大写真の前で足を止めて「この写真は誰が撮ったのですか?」と朱館長に質問した。日本の従軍記者、村瀬守保氏が撮影したことを知ると、直ちに手を合わせて黙祷した。

 見学中、鳩山氏は当時の南京の人口と犠牲者数についても質問。朱館長は展示ホールの「東京裁判判決書」と「南京軍事法廷判決書」での南京大虐殺関連の事実認定を指して「日本軍が南京に進攻する前、南京の全人口は100万人を超えていました。中国侵略日本軍が南京で虐殺した人数は30万人以上です。これは東京裁判と南京軍事法廷の下した判決であり、いかなる者の反駁も許されません。日本政府は1951年のサンフランシスコ講和条約でも極東国際軍事裁判その他日本国内外での連合国による戦争犯罪法廷の判決の受け入れを明確に表明しています」と告げた。朱館長の説明を聞きながら、鳩山氏は絶えずうなずいていた。

 展示ホールを出ると、鳩山氏は生存者の足跡のある銅板道、犠牲者1万人余りの名前を刻んだ「涙の壁」、犠牲者の遺体のあった「万人坑」跡を見学。累々たる遺骨を前に鳩山氏は長いこと沈思し、再び手を合わせて黙祷した。

 続いて祭場を抜けて記念館平和大舞台に到着。舞台両脇の柱には「復讐のためではなく南京の歴史の教訓を銘記すると誓い、大愛のために世界平和の永続を図ることを志す」と刻まれている。鳩山氏は「この言葉に深く胸を打たれました。みなが一緒に平和のために努力することを希望します」と述べた。

 その後、平和公園に到着すると、白ハトを高く掲げた平和の母像に強く引きつけられた様子で「日本語では鳩は鴿子(中国語のハト)の意味です」と同行員に告げた。同行員の提案で鳩山氏一行は平和の母像前で記念撮影をした。鳩山夫妻は記念公園内でイチョウの植樹も行った。

 2時間近くの見学を終えた鳩山氏は記念館のために「友愛平和」と揮毫したうえ、署名時には自らの名前の「由」を「友」に改めた。「当時日本兵の犯した犯罪行為についておわび申し上げます。歴史の悲劇が繰り返されないことを心から望みます。私の植えた平和の木が花を咲かせ、実を結ぶ時、また来ます」と鳩山氏は述べた。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年1月18日

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