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中印関係には新思考が必要

 第3回BRICS安全保障ハイレベル会議がインド・ニューデリーで先日行われた。中国の戴秉国国務委員はインドの指導者と両国関係や関心を共有する国際・地域問題について踏み込んで意見交換。両国関係が今年、安定した前向きな発展を継続することへの期待をそろって表明した。(文:慕永鵬・国際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 中印は共に古くからの文明国であり、重要な隣国だ。両国間には数千年の友好的付き合いの歴史がある。近代以降も似た運命を辿り、民族の独立を勝ち取る過程で互いに共感し、支持して、深い友情を結んだ。特に1950年代に両国の指導者は平和共存五原則を提唱。両国関係発展の強固な基礎を築いただけでなく、世界の友好的付き合いの推進、国際政治・経済の新秩序の確立にも積極的な貢献を果たした。その後、国境をめぐる衝突のために中印関係は一度は曲折を経たが、双方の共同努力の下、正常な発展の軌道に徐々に戻った。

 21世紀に入ると中印両国は両国関係の位置づけを正確に把握し、両国関係や国境をめぐる溝を建設的に処理し、戦略面の相互信頼を強化し続け、交流・協力を日増しに緊密化してきた。両国は国境問題特使会談、防衛・安全保障協議、経済貿易科学技術合同委員会、財政金融対話、戦略経済対話など一連の効果的な二国間協力、意志疎通、対話の枠組みを相次いで設けたほか、2006年には「平和・繁栄志向の戦略的協力パートナーシップ」を確立した。両国は政府、政党、議会、軍、企業、民間など各分野の交流や協力を拡大、深化し続け、共通利益をたゆまず凝集、発掘、強化して、中印関係の健全な発展に絶えることのない原動力を与え、アジア太平洋の安定的発展、世界の平和と繁栄にも積極的な貢献を果たしている。

 一方でわれわれは、両国関係の発展がまだ現実的な困難や試練に少なからず直面していることにも目を向けなければならない。中印の相互信頼は依然不十分で、インドのごく一部のメディア、政党、軍関係者は国境や国を跨った水資源の問題で度々不協和音を鳴らし、両国関係の正常な発展を妨害している。一部の西側国は中印の急速な台頭を望まず、下心をもって「中印競争論」「中国脅威論」を喧伝し、「龍と象の争い」などを騒ぎ立て、中印間に摩擦や対立を引き起こして、両国の発展を滞らせようと企てている。

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