中国最大の巡視船「海巡01」　試験航行開始

【中日対訳】

　中国の新たな巡視船「海巡01」はこのほど塗装作業を終え、試験航行を開始した。まもなく中国海事局に配備される予定。「海巡01」は5千トン級で、中国海事部門の船舶としては最大規模、最先端の設備を誇り、海事パトロール・監督管理と救助機能を兼ね備える総合法執行船だ。「海巡01」の就役後は、中国の海上運輸安全保障、海上人命救助、海洋環境保護能力が大幅に高まると見られる。人民網が7日に伝えた。

　「海巡01」は武昌船舶重工有限責任公司が2年あまりをかけて建造したもの。今回の試験航行は、就役前の最後の「身体検査」であり、主に速度測定、自動船位保持装置、オートパイロットなどのテストを行う。また、船体の構造、設備、システムなどの協調性・安定性を検査し、船および主要設備・システムの性能指標を測定し、安全な航行と操作に向けて技術的根拠を提供するほか、パトロール・救助、ヘリコプターとの共同作業などの試験も実施する。

　「海巡01」は全長128.6メートル、全幅16メートル、型深さ7.9メートル、排水量5418トン、航続距離は1万海里以上で、中国海事部門の船舶としては最大規模、最先端の設備を誇り、海事パトロール・監督管理と救助機能を兼ね備える総合法執行船だ。中国が管轄する海域内において、パトロール、安全監督管理、人命救助・捜索、船舶事故の証拠取得・調査、船舶からの原油流出のモニタリング、突発的事件の応急処置指揮などの任務を行う。

　上海海事局の唐月才処長は「中国海事部門は海上交通安全保障、人命救助実施、海洋環境保護などの重要な職責を担っている。海巡01の就役により、中国海事部門の職責履行能力が大幅に高まり、中国の海上運輸のスムーズな運行が確保され、中国の安全な経済運行が保護される」と語る。（編集SN）

　「人民網日本語版」2013年4月8日