韓国でMERS猛威 中国への影響は?

韓国保健福祉部(省)によると、韓国では、MERS(中東呼吸器症候群)への感染が疑われる人は数百人に上り、感染が確認された人がかなり増え、死者も出ている。また、感染者と緊密に接触したとして隔離・観察措置を受けている人は2千人を上回っている。

韓国のMERS確定患者30人に 予防・治療が難航

人民網日本語版(2015-06-04 16:07)

  韓国保健福祉部(省)は3日、韓国国内でMERS(中東呼吸器症候群)の確定診断を受けた患者は30人(中国で感染が確認された1人を含む)に増え、うち2人が死亡、感染した疑いのある人は398人に達したと発表した。韓国衛生部門は感染予防対策を強化、同日の時点で、MERS患者と緊密に接触したなどで隔離措置の対[详细]

MERS予防の授業中に生徒にマスクを着ける教師(6月3日、韓国ソウルの小学校にて)

広東、MERS患者との濃厚接触者3人を新たに確認

人民網日本語版(2015-06-04 16:06)

  広東省衛生・計画出産委員会は3日、先月5月29日にMERS(中東呼吸器症候群)への感染が確認された韓国人患者の精神状態は好転していることを明らかにした。この患者は、まだ熱はあるものの、容態はかなり安定しているという。今月3日には、3人の濃厚接触者(MERS患者と緊密に接触した人)が新たに確認された。[详细]

<動画>韓国、MERS対策で700校が休校 中国人数千人が韓国旅行を中止

人民網日本語版(2015-06-04 15:46)

  中東呼吸器症候群(MERS、マーズ)感染者の拡大を受け、韓国が休校を決定した学校が増加を続けている。これまでに韓国では700校近くの学校が休校を決定した。 韓国メディアが伝えた。[详细]

中国人研究者、MERS治療薬の研究に進展

人民網日本語版(2015-06-03 14:56)

  中東呼吸器症候群(MERS)の発症者が5月28日に中国で初めて確認されて以来、国内の各方面から関心が寄せられている。復旦大学基礎医学院医学分子ウイルス学教育部・衛生部重点実験室の研究員で、国家「千人計画」(ハイレベル外国専門家プロジェクト)の学者・姜世勃氏と同僚は、MERS治療薬の研究で重要な進展を[详细]

中国がMERSの治療用抗体を開発、まもなく臨床実験を開始

人民網日本語版(2015-06-02 13:29)

  中国で初めてMERS(中東呼吸器症候群)の発症者が確認された。中国科学院北京生命科学院が1日に発表した情報によると、中国はすでに複数の治療用抗体と薬品を開発したが、いずれも実験室レベルに留まっており、今後さらに臨床研究に入る予定だ。[详细]

MERS死者2人に、初の三次感染者も 韓国

人民網日本語版(2015-06-02 13:12)

  韓国メディアの2日の報道によると、韓国で中東呼吸症候群(MERS)感染者2人が死亡し、初の「三次感染者」も確認された。中新網が伝えた。 2日の本記事出稿時点では、韓国国内でのMERS感染者の数は死[详细]

中国初のMERS患者、容体悪化

人民網日本語版(2015-06-02 13:11)

  広東省衛生・計画出産委員会は1日、中国初の中東呼吸症候群(MERS)感染者は発熱とともに胸膜滲出液が増加し、容体は悪化しているが生命徴候( バイタルサイン)は安定していると発表した。患者と密接接触した67人を把握したものの、依然10人が把握できていない。新華網が伝えた。[详细]

広東省初の中東呼吸器症候群患者の容態が悪化

人民網日本語版(2015-06-02 11:21)

  広東省衛生・計画出産委員会は5月31日、5月29日に公表された初の中東呼吸器症候群(MERS)と確認された患者の容態が悪化したと発表した。[详细]

1日、防護服を着た恵州市中心人民病院重症医学科(ICU)の医療関係者。

〇MERSとは?

MERSウイルスは、新型コロナウイルスの一種で、感染者のほとんどがサウジアラビアで見つかっていることから、中東呼吸器症候群(Middle East Respiratory Syndrome=MERS)と名付けられた。

〇MERSウイルスの感染源

  • 最新の科学研究によると、MERSウイルスの感染源はラクダである可能性が高く、感染したラクダと直接接触したことで、ヒトにも感染したと考えられている。

〇感染経路:ヒトからヒトへ

  • 米国疾病対策予防センター(CDC)は2014年5月19日、米国で1例目のMERS感染者が確認されたことを発表した。この患者は、衛生部門担当者が海外からのMERSウイルス流入に関する初の追跡調査において、感染者と接触した人物を調べていた段階で見つかった。これは、米国内で、ヒトからヒトへの感染が確認された初のケースでもあった。
    この感染者は、海外で感染して米国内に入った患者と緊密に接触した経緯があり、本人は出国していない。現地の衛生部門がこの感染者と緊密に接触した60人の健康状態に対する追跡調査を行った。幸いなことに、感染者は軽いインフルエンザのような症状を呈したにとどまり、在宅隔離観察処置のまま日常生活を送り、身体状況は良好だった。本件は、極めて限られたヒトからヒトへの感染事例であったことから、米国はMERS予防対策方針を変えることはなかった。
    専門家は、「中東地域に旅行する人は、衛生面と呼吸器系の予防措置を徹底すること。頻繁に手を洗い、ラクダに接触すること、ラクダの肉を食べること、ラクダや他の動物の乳を生のまま飲むことは避け、感染リスクを減らすよう努めなければならない」と注意を促している。

〇予防・治療対策

  • WHOおよび中国衛生・計画出産委員会は、MERS予防治療対策として、次の通り提案している。
    1、中東地域を訪れる人は、それぞれが衛生・特に手の衛生に注意して、呼吸器感染症の症状を呈している人との緊密な接触や動物・動物の排泄物との接触を極力避ける。使い捨てティッシュを使い、手洗いをこまめに行い、現地の人との接触を減らし、咳をするときにはマナーを守り、咳やクシャミが出す際には鼻と口を覆うこと。
    2、中東地域を訪れた後中国に帰国した人で、発熱、涙、咳、喉の傷みなどの症状が現れた場合は、自ら出入国検査係員にその旨を申し出て、検疫検査および医師の診察を受けなければならない。帰国後14日以内に、発熱や呼吸器系の異常が見られた場合は、マスク着用で速やかに医師の診察を受けること。その際、病院への移動は、公共交通機関を用いてはならない。時機を得た診断と治療を受けるため、最近の海外渡航歴や現地での詳細状況について、医療関係者に事細かく説明した方が良い。