韓国メディアの2日の報道によると、韓国で中東呼吸症候群(MERS)感染者2人が死亡し、初の「三次感染者」も確認された。中新網が伝えた。
2日の本記事出稿時点では、韓国国内でのMERS感染者の数は死亡例も含めて25人に拡大した。死亡した患者の1人は58歳の女性で、韓国初のMERS患者と接触し急性呼吸不全で死亡。もう1人は腎臓疾患の病歴があった71歳の男性だった。
韓国衛生当局の複数の関係者が指摘しているところによると、死亡したのは感染が確認されていた患者ではなく、感染の疑いがもたれていた患者で、韓国初のMERS患者との接触があった。このため、韓国世論は「政府の防疫管理体制に隙があったのではないか」と指摘している。
韓国保険福祉省の1日の発表によると、隔離観察の対象者は現在までに682人に増加しており、この中には二次感染または三次感染が懸念される人も含まれるという。また、682人のうち「感染の危険性が高い」と判断された人は35%で、今後隔離施設へ移すとともに、残る人たちも自宅で様子をみる。韓国政府は682人に対し出国制限を実施する。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年6月2日