1987年生まれ、身長187cm、足の長さは112cmのある男性は、買ったズボンがいずれも9分丈になってしまう。
この数字を聞くだけで、数多くのファンが「足長おにいちゃん」のイ・ミンホだとわかることだろう。韓国では、彼はおごらない、謙虚で礼儀正しい人間の典型だ。彼はおごらずいつでも腰を深くかがめてお辞儀をして感謝の気持ちを表している。それほど多くの作品に出演しない彼だが、毎年の出演作は人気を集めている。こうしたことから、彼をラッキーボーイだと考える人もいるだろう。しかし、幸運だけを拠り所とする華やかな人生があるはずはない。
外界から見ると、イ・ミンホは「一夜にして有名になった」人間かもしれないが、彼自身にとっては現在手にしている全ては「努力した上での成果」なのだ。彼は自分自身に対する要求を引き下げたことはないからだ。「自分がちょっとハンサムだからといって、自分が特別だと自慢に思ったりはしない。ナルシストでもない。それぞれの役柄には十分準備して臨み、もし役柄がたくましい肉体やよりよい外見を必要としているなら、特別に準備する」。
イ・ミンホのたゆまぬ努力により、ハンサムからアジア全体で人気のスターへと成長し、芸能界でも賞賛されるようになっている。キム・ヒソンは「彼は善良で、とても親しみやすい。若いけれど、役柄に没頭するととても成熟している」と語る。彼自身もファンのキム・スロも「彼の人柄はとてもよい。演技も見た目も完璧な男性だ」と語る。
しかし彼に対する評価がより高いのは、「Minoz」と呼ばれる彼のファンたちだ。かに座のイ・ミンホは大学に入り、あるファッション雑誌の兼任モデルをつとめて以来、毎日5万ウォンを稼ぐことができるようになった。収入を得る度に彼は姉や母親にプレゼントをし、何も言わずに食卓にバラの花束を置いたり、化粧品を買ってこっそりドレッサーの前に置いたりした。思いやりのあるイ・ミンホのファンに対する態度も、ファンを喜ばせている。
ファンの前でもイ・ミンホは仕事とは異なる態度を見せ、真剣な職業人から、大きな男の子へと戻る。
上海でのファンの集いで、ファンが多かったためにプレゼントが足りなくなると、彼はすぐに首から下げていたネックレスを外してファンに贈った。また韓国の最高検査院で栄誉検察官の任命式が行われた時には、身長187センチの彼は後ろの人の迷惑にならないようにと、進んで立ち上がって場所を移動し、皆を感心させるような写真を撮影した。
中国のファンとの対面のために、彼は中国語の勉強に力を入れ、歌やダンスを練習した。彼のこうした努力はファンを喜ばせ、こうした「私は彼が好き。彼も私が好き」という甘い感情は、真心だけが生み出すことができるのかもしれない。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年2月20日