イ・ミンホの大ファン女性、恋人に整形を迫る

　于亮さん（仮名）の彼女は、韓流スターのイ・ミンホ（李敏鎬）の大ファンで、口を開けばこの「足長オッパ（オッパ＝お兄さん）」のことしか話さない。これが原因で大げんかしたという2人は11日午前、解放軍463病院の整形外科を訪れ、于さんは「自分の顔をイ・ミンホそっくりに整形してほしい」と医師に懇願した。診察した同科の呉景泉・主任は、2時間かけて2人をなだめすかし、ようやく思いとどまるよう説得して、「泣くに泣けず、笑うに笑えない」どたばた劇の幕が閉じた。瀋陽晩報が伝えた。

○もう耐えられない！彼女の口から出るのは「足長オッパ」の事ばかり。

　大学時代の同窓だった于さんと恋人の愛平さん（仮名）は、今年大学を卒業したばかりで、463病院の近くにある会社で働いている。

　愛さんは韓流ドラマのファンで、最近はイ・ミンホ主演のヒット作「継承者たち」にハマっている。愛さんが韓流スターに夢中になった最初のころ、于さんはあまり彼女に干渉することはなく、たまには一緒にドラマを見て、韓流の話題を話しあうこともあったという。だが、ことの成行きはだんだんと意外な方向に展開、愛さんは、イ・ミンホに夢中になればなるほど、于さんにとって不可解な行動をとり始めた。

　愛さんの自宅寝室の壁には、びっしりとイ・ミンホのポスターが貼られている。愛さんの携帯待ち受け画面は、いつの間にか于さんとのツーショットからイ・ミンホの画像に変わっていた。愛さんはまた、決して安くはない値段で、イ・ミンホの卓上カレンダーをいくつかオンラインで買い求め、さらには韓国語の学習に没頭し始めた。ついこの間の春節（旧正月）連休に2人が会った時には、イ・ミンホの話が終わることなく続いた。デートの間中、愛さんはイ・ミンホ以外、何に対しても興味を示さなかった。これが原因で、2人は口げんかになった。だが愛さんは、「好きなだけなのに、どうして駄目なの？スター相手に何をやきもち焼いているの？」と全く意に介しない。

○大げんかの後、自ら「イ・ミンホそっくりに整形して」と医師に懇願

　11日午前、解放軍463病院の整形外科を訪れた于さんは、「先生、僕の顔をイ・ミンホそっくりにして下さい！」と、携帯画面の写真を指差し、診察した医師に整形手術を迫った。複数の医師が、「こんなにハンサムな顔立ちをしているのに、わざわざイ・ミンホ似に整形する必要などないのではありませんか？」と繰り返し説得したが、于さんの意志は固く、「何が何でも手術を受ける」という姿勢を崩さない。実は、病院を訪れる前に、于さんは愛さんと口げんかしたのだった。その時愛さんは、「あなたが私のことを本当に愛しているのなら、イ・ミンホそっくりの顔に整形して！それがいやなら、別れましょう！」という決定的な発言をした。この言葉を聞いた于さんは慌てて病院に走り、このどたばた劇が始まったという訳だ。
　
　感情が高ぶっている患者に求められるままに整形手術を施すことは、医師としての信念や節操に欠ける行為だ。診察を担当した医師は、于さんに愛さんを病院に呼ぶように言って、2人に対して粘り強く説明と説得を繰り返した。とうとう彼らは、整形を思いとどまった。（編集KM）

　「人民網日本語版」2014年2月13日