2014年3月12日  
 

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中央バレエ団女性ダンサーの美と試練

 2014年03月12日13:10
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窓越しの陽光の中、ダンサー達のトレーニングの一日が始まる(3月、北京・中央バレエ団第6リハーサルホールにて)バレエはあるいは世界で最も美しい舞踊かもしれない。しかしバレエダンサーへの要求は極めて高く、一人のダンサーが舞台で観衆の前に立ちたいなら、少なくとも7年の専門レッスン、2年のバレエ団でのトレーニングを経験しなければならない。年齢が高まると、体力、けがなどはすべてダンサーを困惑させる現実的要因となる。バレエダンサーのオーディションは過酷を極める。一般的に下半身は上半身より12センチ長くなければならず、さらに体のプロポーション、芸術的感性、反応力なども考慮される。中国・中央バレエ団への入団は、まさに超難関といってよかろう。毎日のトレーニング、リハーサルは朝9時に始まり、およそ7時間続く。一部ダンサーが早めにリハーサルホールに到着するのは当たり前だ。リハーサル前に体を温めるのは当然であり、高度な動作を演じるシーンが多いため、各ダンサーにとってけがは日常茶飯事。充分に体を温めるのは、体の冷えによるけがをする確率を減らすことにつながる。バレエシューズの寿命は極めて短い。正式な公演では2、3回しか使えない。時には一度の舞台で、シューズは使えなくなる。公演の際、ダンサー全員は大きなケースを引いてゆく。中の大半のスペースはバレエシューズのために割かれている。バレエはダンサーの肉体による動作と演技により作品の思想感情を表現する。最も基本的なリハーサルだとしても、時に歓び、時に悲しい表現は、すべて大切な繊細なひとつひとつの動きとなる。軽やかに見えるバレエは、実際に踊るのは決して容易ではなく、1回のステージで消耗する体力はフルマラソン完走と違いはない。わずかな動作でダンサーは疲れのあまり大汗をかく。彼女達はそれでも各動作を精確に演じなければならない。最も完璧な美しい舞台姿を観衆に披露するため、ひとつひとつの動作はすべて繊細に磨き上げられたポイントとなる。基本動作は数十年が一日のごときハードなトレーニングによるもので、残りは団員自身の悟りによるものだ。民族舞踊、古典舞踊と異なり、バレエダンサーは毎日、トレーニングが求められる。1日休めば、数年の努力が白紙になることもある。華奢なバレエシューズを履いているため、指は変形し、関節は浮き出て、爪は常に鬱血している。けがをしてトレーニングする際、それぞれの指に絆創膏を巻かなくてはならない。一年中、外で公演生活をすることで、ダンサー全員は縫い繕う技術をマスターする。バレエシューズを手直しするのはめずらしいことではなく、リハーサルの合間にカバンから針と糸を出し、忙しく繕う。バレエダンサー達の日頃の食生活は普通の人と変わらないが、主食は雑穀がメインだ。おしゃれが好きの彼女達も、好きなアイスクリーム、チョコレートは避けなければならない。現在、中央バレエ団メインホールでリハーサルが続いているのは「ロマンバレエの代表作」と讃えられる「ジゼル」。悲しくも美しい感動的な恋愛物語だ。「ジゼル」は主役女性ダンサーにとって、表現・舞踊のいずれのテクニックをも問われる挑戦となる。メインホールの音響機材の箱には、時代を感じさせる印がある。中央バレエ団は1959年12月31日に誕生、55年近い雨風を経てきた。海外著名バレエ団に比べ中央バレエ団はまだ若いが、世界バレエ界ですでに新芽とみなされている。たった1回の公演のため、同じ動作のリハーサルは数千回、数万回繰り返される。怠らない努力がバレエの美しさを昇華させる。目立たない脇役を演じるだけかもしれないが、それでも彼女達は全身全霊を傾ける。背後の舞台上の照明が眩しくきらめき、夜空を破る星達の光のように、燦然と天空を照らし出す。舞台上に立つバレエダンサーの動作ひとつひとつが、それほど高貴、優雅で、人を惹きつける。まるで世間に天使が舞い降りてきたようだ。一人のプロバレエダンサーにとって、純白のドレスを着て舞台でスポットライトを浴びる心の奥底は、言葉では言い尽くせないかもしれない。だが我々がこの優雅さの中から、彼女達のバレエへの情熱と信念を感じるのは、難しいことではない。
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 バレエは唯美と称されるが、観る人がめくるめく美しさに感嘆するのとは対照的に、バレエダンサーにとっての残酷性はあまり知られていない。女性ダンサーは年中バレエシューズを履いているため、足の指は変形し、関節が浮き出て、爪は常に鬱血している。そのためバレエ団の女性達のほとんどは、自身の両足を人に見られたくない。人民網が伝えた。

 彼女達にとって、全員が一流バレエダンサーになれるわけではない。留学するチャンスに恵まれさらに磨きをかける人、バレエの指導員になる人、バレエ団に残って照明士、スタイリストになる人もいる。残りの人はよりよく社会に適応できるように、30歳を過ぎれば他の進路を考えざるを得ない。

 数十年が一日のごときハードなトレーニングは、彼女達に軽やかで柔らかなバレエ、人の琴線に響くテクニックを身につけさせるだけでなく、彼女達に天使のような優雅な気質を与える。すべての動作、すべての眼差しの中から、彼女達のバレエへの信念と熱愛が滲み出てくる。(編集HT)

 「人民網日本語版」2014年3月12日

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