新興5か国(BRICS)首脳と南米諸国との会合が現地時間16日、ブラジルの首都ブラジリアで開催された。中国の習近平国家主席、ブラジルのルセフ大統領、ロシアのプーチン大統領、インドのモディ首相、南アフリカのズマ大統領らBRICS首脳およびスリナムのボーターセ大統領、アルゼンチンのクリスティナ・キルチネル大統領、ボリビアのモラレス大統領、コロンビアのサントス大統領、チリのバチェレ大統領、エクアドルのコレア大統領、ガイアナのラモター大統領、パラグアイのカルテス大統領、ペルーのウマラ大統領、ウルグアイのムヒカ大統領、ベネズエラのマドゥロ大統領ら南米諸国の首脳が同会合に出席した。人民日報が報じた。
各国首脳は、「包容的成長を実現する持続可能なソリューション」とのテーマをめぐり話し合いを進め、BRICSと南米諸国との協力強化について意見を取り交わした。
習主席は、会合における発言で、「新興市場国家であり発展途上国であるBRICSと南米諸国はともに、国際的舞台において成長軌道上にある。我々は、より公正で合理的な発展に向けて、共同で国際秩序を推進し、各国の国民が自国の社会制度や発展への道を自主的に選択する権利を守らなければならない。また、グローバル・ガバナンスを強化し、国際社会が発展に関する問題に対してより重視するよう促し、南米諸国の貧困軽減戦略や持続可能な発展事業への取り組みを支援する。我々は、BRICSと南米という2大市場の連携を強化し、南米諸国のインフラ建設、資源開発、産業発展プロジェクト融資などに積極的に参加し、人的・文化交流を深め、各国の国民間の友情を推進していかなければならない」と指摘した。
また「中国は今年、アジア太平洋経済協力会議(APEC)非公式首脳会議を主催することになっており、現在、南米諸国を含む構成各国とともに、アジア太平洋地域の経済一体化の骨組みや相互連携ネットワークの構築に取り組んでいる。また、未来志向型のアジア太平洋地域パートナーシップを発展させることで、南米諸国がより積極的にアジア太平洋地域の経済協力に参加するよう期待する」と表明した。
他国の首脳も、「BRICSと南米諸国が対話を深め、これまでの発展の経験を分かち合い、大々的な協力について協議することには、重要な意義がある。双方の協力は、極めて大きな潜在的可能性を備えていることから、実務的な協力関係を着実に押し進め、地域経済の一体化を促進していく必要がある。南米諸国は、BRICSによる開発銀行の設立と、外貨準備基金の発足を歓迎している。また、これらの措置によって、関係国が融資面でのサポートを獲得し、金融リスクに対する抵抗力を強化するよう望む。双方の協力が、各国の発展に有益であるだけではなく、国際関係における民主化と世界の平和・安定・繁栄を推進する上でも大いに役立つと確信している」と表明した。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年7月18日