人民網が主催する大型国際メディア活動「新シルクロードを行く」の、北西線の旅が7日目に入った。記者団は24日、青海省西寧市から40キロ離れた丹葛爾古城を訪れた。ここは農耕文化と遊牧文化が交差する重要な貿易の地だったが、現在は小さな古都になっている。記者が最も印象的だったのは、古都の上空に響く朗読の声だ。
丹葛爾古城はシルクロード南端の重要な貿易の地だ。黄土高原とチベット高原がここで結びつき、農耕文化と草原文化が交わり、多くの民族が集まった。丹葛爾古城は古くから、「海蔵の喉」、「茶馬商都」と称されている。
古都の主要道路の中央には、小さな学堂が静かに佇み、繁華街における隠者のような風格だ。ついたてを回ると、孔子の石像がそびえ、両側から子供たちの高らかな朗読の声が聞こえてきた。繁華街に、清々しい味わいがもたらされた。
孔子の像の隣では、二人のチベット族のかわいらしい子供が、線装本を手にして朗読していた。子供たちは体を揺らし、天真爛漫そのものだった。記者は前の王朝に戻ったような錯覚に陥った。
学堂の関係者によると、この学堂は通常は観光客のために維持されており、時おり付近の児童に勉強を教えることもあるという。記者が教材をめくると、「論語」、「大学」などの儒家の古典が目に入った。子供たちはまだ幼いが、論語を諳んじることができる。ここはかつての商業・貿易の古道だが、今や文化普及の先駆者になっており、賞賛に値する。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年8月26日