繁華街に平行する北京の静かな胡同に「世界初の白酒バー」と呼ばれる「首都酒坊」がこのほどオープンした。素朴な庭と木製の内装のこのバーは「中国のムード」たっぷりだ。これは北京初の白酒バーだ。中国網が伝えた。
このバーを設計した建築家のAnna Pipilisさんによると、同店は内壁を撤去し、現地の商店から古い木材や腰掛を探して伝統的な中国式の座椅子を設置した。バーが北京のムードを持つよう工夫したと言う。彼女は丈の低いテーブルにこだわった。「外の多くの人が友人たちと一緒の時、たいていとても低いイスに座っているからだ」。
バーは北京で働く外国人3人が協力してオープンした。米国人のBillさんは米国で中国語を学んだ後で中国に来て、農業関係で10年以上働いている。中国系米国人のSimonさんとドイツ人のMatthias Hegerさんも中国で長年生活している。3人は昼間はそれぞれ仕事をしているため、「首都酒坊」は毎晩8時から営業を開始する。3人は中国語を学んで中国を訪れたため、中国文化や白酒が大好きだ。白酒をテーマにするバーを開いたのは、この強烈な中国酒に対する外国人の印象を変えたいと願ってのことだ。
「中国に来て、中国文化を新鮮だと感じた。このバーを開いたのは白酒や中国文化が好きだからだ。現在、多くの外国人や中国人の一部でさえあまり白酒を受け付けない。実際のところ、白酒は一種の文化なのだ」。Simonさんは、「白酒文化をPRして白酒の飲み方、味わい方、体験の仕方をみんなに伝えたい」と語る。
Billさんは、「中国で10年以上過ごして白酒を500グラム飲めるようになった。初めて中国の白酒を飲んだ時には「変な」味に驚かされたが、何年も中国のビジネス界で奮闘するうち、今では酒の席も手馴れたものだ」と語る。「今の趣味は西洋人に中国の酒文化をPRすることだ。収入のためではなく、楽しみのためにやっている。外国人に白酒の知識を紹介するやり方は心得ている。米香型や醤香型といった区別や製造方法、味なども学んだ」。 (編集YH)
「人民網日本語版」2014年8月26日