枯れ枝や捨てられた麻 ひも、古紙といった日常生活でよく見られる「ゴミ」を、高さ1メートル50センチ、長さ9メートル30センチの曇りガラスの箱の中に入れた「江山万里図」が11月14日、カナダ・バンクーバー美術館で展示される。墨の濃淡が優雅で、本物の山水画のように見える作品だ。現代芸術家、徐氷氏の「背後の物語」というインスタレーション(装置芸術)作品だ。中国日報網が伝えた。
この大型のインスタレーション作品は植物の枯れ枝や葉、トウモロコシの皮などを曇りガラスの後ろで切ったりつなぎ合わせたり張り合わせたりし、ライトで照らすと、画仙紙のような白い曇りガラスに物の影が濃淡のコントラストが強い水墨画のような姿を見せる。「光の絵画」を通じて宋代の趙黻傑の「江山万里図」を再現している。
中央美術学院副院長の徐氷氏は一貫して絵画の表現形式を模索してきた。2004年から「光の絵画」を通じて「背後の物語」シリーズの作品を創作している。
この『背後の芸術』シリーズ作品と徐氷氏のそれまでの作品とは合い通じるものがあり、中国の伝統的な知恵を受け継ぐだけでなく、非常に前衛的な現代の理念も表した、現代と古典との対話となっている。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年9月11日