李克強総理は15日午前(現地時間)、国連食糧農業機関(FAO)のグラツィアーノ事務局長とローマで会談した。
李総理は世界の食糧安全保障の確保、国際農業協力の促進、貧困削減事業の推進におけるFAOの努力を積極的に評価。「食糧安全保障を確保するには各国が食糧・農業問題を国家発展の主要課題とすると同時に、国際社会が共同で努力することが必要だ。最大の発展途上国である中国は、すでに衣食の問題を解決したが、依然として何億もの貧困層を抱える。われわれは最大限の努力を尽くして、飢餓による貧困を根絶する。また、主に13億人の食の問題を自らしっかりと解決することで、世界の食糧安全保障に貢献する自信がある。FAOとの意思疎通、調整、相互支持を一層強化して、農業分野の南南協力・三者協力を深化したい。FAOが引き続き十分に役割を発揮し、世界の食糧・農業ガバナンスシステムを整備し、政策調整と資源整合の取り組みを強化して国際農業協力を促進する事を希望する」と表明した。
グラツィアーノ事務局長は「中国は世界の食糧安全保障、飢餓の根絶に重要な貢献を果たした。FAOにとって最も緊密な協力パートナーの1つだ。中国との協力をさらに強化して、世界の食糧市場の安定と南南協力を促進し、世界の食糧安全保障を確保したい」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年10月16日