習近平国家主席は20日、ニュージーランドのジョン・キー首相とウェリントンで会談し、両国関係を包括的・戦略的パートナーシップに格上げし、利益共同体を共に構築して、両国協力を新たな段階へと押し上げ続けることを決定した。
習主席は「両国は上層部の付き合いを継続し、多層的で多ルートの交流・協力構造を構築する必要がある。中国・ニュージーランド自由貿易協定(FTA)は中国が先進国と初めて締結したFTAだ。双方は積極的な措置を講じて、両国の経済・貿易関係を新たな段階へと押し上げ続け、2020年までに二国間貿易額を300億NZドル(1 NZドルは約92.8円)に引き上げるとの新たな目標の早期達成を目指す必要がある。双方は農畜産業など伝統分野の協力を引き続き揺るぎないものにし、高める必要がある。中国とニュージーランドは共にアジア太平洋経済協力(APEC)参加国であり、域内包括的経済連携(RCEP)の交渉国でもある。こうした枠組みで調整や協力を強化し、各国に恩恵が及ぶ地域自由貿易協定の締結、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立を通じて、アジア太平洋経済の統合プロセスを推進することができる。南太平洋地域にも中国側の提唱する21世紀の海のシルクロードは自然に延びる。われわれはニュージーランド側が参加し、両国の経済・貿易協力のさらに大きな発展を図ることを歓迎する」と強調した。
キー首相は「ニュージーランド側は中国側と共に両国の包括的・戦略的パートナーシップをしっかりと構築すべく尽力する。中国側の核心的利益と重大な懸念に関わる問題においては、引き続き中国側を支持する。両国間のFTA締結から6年間で、両国協力は実り豊かな成果を上げた。新たな情勢の下、二国間貿易・投資の水準を高める必要がある。ニュージーランドの農産物、乳製品の対中輸出を拡大したい。中国企業の投資を歓迎する。ニュージーランド側はAIIBの役割を重視しており、創設に積極的に関与する。ビザ手続きを簡素化する。さらに多くの中国国民が観光や留学に来ることを歓迎する」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年11月21日