中国国家洪水・干ばつ対策総指揮部が10日に発表した通達によると、台風13号(ソウデロア)の被害により、これまでに17人が死亡、5人が行方不明となっている。新華網(北京)が10日付で伝えた。
同指揮部が取りまとめた大まかな統計データによると、ソウデロアによる被害は、浙江、福建、江西各省の89県・885郷鎮に及んでいる。被災者は310万9100人、死者は17人、行方不明者は5人。農作物の被災面積は11万200ヘクタール、倒壊家屋は3390棟、直接経済損失は87億3千万元(約550億円)、うち水利施設の直接経済損失は12億2400万元(約77億円)に上った。
現在、ソウデロアはすでに勢力が弱まり低気圧に変わり、中心は安徽省内にある。同指揮部によると、ソウデロアは時速20キロメートルほどのゆっくりした速度で北東に進むと予想され、勢力は弱まり続けるが、南下してきた弱い寒気団とぶつかる可能性がある。このため、江蘇、安徽、上海、浙江北部、湖北東部の各地では、大雨や暴風雨が降る恐れがある。とくに、江蘇中部と安徽中部では猛烈な雨が降り、降水量は100ミリから160ミリに達する見込み。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年8月11日