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1970年代生まれのチベット族のタンカ絵師

人民網日本語版 2015年09月07日14:52

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1979年、チズングラオーダン氏は四川省アバ・チベット族チャン族自治州松潘県麻依村の農業と畜産を行なう一般的な兼業農家のチベット族の家に生まれた。7人兄弟の末っ子だ。物心がついた時からハダカ麦の栽培、ヤクの放牧を行っていた。13歳のチズングラオーダン氏は2002年に四川省チベット語学校芸術専攻に進学し、ヤンデンシラン、ブーガン両氏の指導のもと、16世紀噶瑪噶赤派のタンカ技法を研究した。3年間の研究を経て、青海省黄南チベット族自治州同仁県の熱貢吾屯下寺にやってくると今度は唐派の画法を学んだ。ここから彼はタンカ絵師としての道を歩み始めた。中国新聞網が伝えた。

2010年、西蔵(チベット)初のタンカ芸術博覧会で彼は一流のタンカ絵師として認められ、2012年、チベットタンカ芸術センターが設立され、そこで教鞭をとり始めた。2014年、チズングラオーダンは自身の出身地である麻依村にタンカ学校を開くため、彼のタンカ画を販売し、資金調達を行なった。依然として大きな資金不足ではあったものの、努力を続けると表明し、2016年に彼のタンカ学校が完成予定だ。将来の話になると「タンカ絵師として西蔵タンカ各流派を伝承するとともに、壁画を制作し、早期の壁画についての理論を研究する。若い世代の西蔵を育成し、共に優秀な民族遺産を発掘し、民族文化を発展させる」という。

タンカはチベット語の音訳で、宗教、歴史的人物、暦と天文学、チベット医学などを含む一種の宗教絵巻である。現在までで1300年あまりの歴史を持ち、国家無形文化遺産に登録されている。(編集JK)

「人民網日本語版」2015年9月7日

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