中国の北方地域は先週1週間、強い寒気に見舞われ、内蒙古(モンゴル)のフルンボイル市はこの冬一番の寒さを記録し、各地の気温は零下42度にまで低下した。皆が部屋の中に引きこもっている時も、同市の寒中水泳愛好家は毎日耐寒訓練をやり抜いており、静寂に包まれる雪景色で服を脱ぐ彼らは元気な姿を見せている。新華網が伝えた。
同市海拉爾区の寒中水泳協会は20年に及ぶ歴史を持ち、メンバーの多くは体力増強、耐寒力の向上を目指す中高年で、最高齢のメンバーは86歳だ。彼らは自然の川を20メートルに渡りくり抜いた静かな水域で、零下30~40度の極寒の天候の中を1~2時間かけて氷を割り、浮氷を取り除き、皮膚の裂傷を防ぐ。科学的トレーニングの指導に基づき、零度以下の水中に入水する時間は2分を超えないようにしている。比較的暖かい水の中から非常に寒い外気へと出てくるときがメンバーにとっての最大の挑戦になっており、屋外での着替えや、氷の穴に落下するという緊急事態が発生することもある。
スポーツをするには比較的困難な条件にもかかわらず、寒中水泳は低コストで自然に触れ合えるスポーツとして、現地では幅広い人から支持を得ている。多くのメンバーは爽やかな夏場から刺すように冷たい風が吹く冬場に入るまで泳ぎ、身体を徐々に低温に慣らす。彼らはまた持久力、忍耐力、限界に挑戦する気持ちを試している。極限の寒中水泳は既に同市の輝かしいスポーツとしての顔になっている。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年1月29日