李克強総理が5日に行った政府活動報告の中で匠の精神を取り上げた。
製品の「供給側の改革」はすでに共通認識となっている。政府活動報告では、「企業が個性に応じたオーダーメードや柔軟な生産を展開することを奨励し、よりよいものを追い求める匠の心を育成し、商品の種類を増やし、品質を向上させ、ブランドを樹立する」ことがうち出された。第13次五カ年計画綱要草案では、品質強国戦略を実施し、一連の競争力ある有名ブランドをうち立てることが提起された。
●キーワード
【个性化定制】オーダーメード
【柔性化生产】柔軟な生産
【“十三五”规划纲要草案】第13次五カ年計画綱要草案
【质量强国战略】品質強国戦略
日本の作家・塩野米松さんは、「日本は職人の文化と伝統をもった国だ。これに親の事業を子供が受け継ぐ伝統が相まって、日本の企業は規模の大小に関係なく、企業が長らく存続発展することを願うケースが多い」と話す。統計によると、日本には200年以上の歴史をもつ企業が3100社以上あり、世界一だ。こうした100年の老舗の経営モデルは「規模の拡大や中味の拡充」を急がず、資本の蓄積や上場・マネーゲームを追い求めず、1つの商品や1つの技術を磨くことに専念するというものだ。当然のことながら、日本人は経営において消費者と息の長い「信頼関係」を築くことを重視する。
●キーワード
【匠人】職人
【子承父业】親の事業を子供が受け継ぐ
【做大做全】規模の拡大や中味の拡充