「秋田の旅でこれほど多くの驚きに巡り合えるとは思いもよらなかった!」と語るのは北京第二外国語学院の学生で、秋田県視察メンバーである周律旋さんと唐ウェンさん(ウェンは雨かんむりに文)。人民網が伝えた。
気配り--1枚の紹介プレートで深まる秋田の食文化への理解
小都市のホテルのサービスは大都市よりもさらに細やか?この点は視察メンバーの二人は思いもよらなかったらしい。彼女たちの泊まった秋田県鹿角市のホテルでは秋田県でしか食べることのできないグルメを朝食に提供しているほか、ホテルが作成したこれらの料理の成り立ちやこの地の食文化や風俗を紹介したプレートが料理の傍に添えられていた。こういった細やかなサービスは宿泊客が秋田の食文化を理解する手助けとなるだけでなく、秋田名物の食材の宣伝にもなり、一挙両得と言ったところだろうか。
親切--天然の酸素バー・セラピーロード
森林を散歩することでストレスを解消できる?秋田県鹿角市のかづの森林セラピー基地は人々のために特別に設計されたセラピーロード。ここを訪れた人々は専門家による科学的根拠の検証がなされたセラピーロードを散策し、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感を十分に働かせることで、自然回帰し、疲労を緩和して、ストレスを解消する。森林に入る前には、施設のスタッフがストレス値を測定してくれるほか、ウォーミングアップをして、体の状態を整えてくれる。こうした親切なサービスは参加者の体験への好感度を高め、高い評価が得られだろう。
温かさ--旅の途中でかけられる見ず知らずの人からの挨拶
異国の地を旅しているとき、見ず知らずの人から挨拶されるのはとても感動的ではないだろうか?視察メンバーに同行して秋田県仙北市の抱返り渓谷へ行ったときのことだ。この渓谷の遊歩道は非常に狭くて長く、しかも片側の岩壁が急峻なため、観光客がすれ違う場合は、互いに抱き合って振りかえったことからこの名前が付いたという。この渓谷の一番奥に位置する回顧ノ滝(みかえりのたき)に向かう道々で、視察メンバーはこの地を訪れた多くの日本人観光客と行きあった。彼らとすれ違った際、知り合いであろうとなかろうと、挨拶を交わして、相手に足元に気を付けるようにと注意を促してくれたことは非常に感動的だった。時にはたった一言の挨拶でも、心が温かくなるのだ。
視察前、十分に予習してきた二人の視察場所に対する知識は現地のガイドにも引けを取らなかった。いくつかの質問を準備してきた彼女たちは、視察の途中から現地の人々と積極的に交流活動を行い、自分たちの調査研究をさらに豊かなものにしていった。
今回の視察旅行は5月16日から20日まで日本の東北6県で展開され、北京日本人留学生社団(BJSA)と日本の大手旅行社・JTBが共催する「若者が掘り起こす“東北”の魅力を発信する~東北 絆プロジェクト~」だ。同プロジェクトには北京大学、清華大学、中国人民大学等大学から12名の中国と日本の大学生が参加し、6組のペアがそれぞれ東北6県を訪問し、東北の魅力を発掘していく。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年5月20日