「芳春烟景早朝晴、使客乗興出前庭。廻杖飛空疑初月、奔毬転地似流星(芳春の烟景 早朝晴る、使客興に乗じて 前庭に出づ。廻杖空に飛びて 初月かと疑ひ。奔毬地に転びて流星の似し)」。約1200年前、唐朝の球技が日本に伝わった。宮中の庭でその球技を見て、一衣帯水の隣国の球技のおもしろさに感動した嵯峨天皇が「早春観打毬(早春打毬を観る)」と詠んだ。西安日報が伝えた。
今年の初夏、日本から来た吟誦(ぎんしょう)愛好家44人は、1200年前の文化の記憶を携えて、古都・西安を訪問。中日吟誦交流会で、この中日文化交流を描写した漢詩を詠んだ。
この日、ホウ(さんずいへんに豊)東新城第二小学校で中日吟誦交流会が開催され、大阪府実業団詩吟連盟、関西吟詩文化協会から来た日本の吟誦愛好家44人が和服を着て、西安吟誦学会の会員と交流を行った。そして、来場者は、ロマンチックで美しい吟誦を楽しんだ。
西安市吟誦学会の魏俊梅会長は、「日本の吟誦の内容は主に中国語の詩文。それでも、言葉の違いから、また違った味わいがある」と語る。日本の国際交流代表・辻田順一さんは取材に対して、「『関西吟詩文化協会』が中国に来るのはこれで3回目。西安吟誦協会には来年、是非日本に来て交流してほしい。そして、日本の吟誦文化を自分の目で見、体験してもらいたい」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年5月18日