トンネル水槽をくぐりぬけ、イルカのショーを見て、ペンギンに餌やりをし、小さな水の生物とスキンシップをする。これらの希望は全て浅虫水族館に足を運べば叶う。「若者が掘り起こす“東北”の魅力を発信する~東北 絆プロジェクト~」の青森県視察旅行のメンバーである中国人民大学の孔肖チーさん(チーは王へんに其)と曽蕊さんは19日、青森県青森市浅虫温泉にある浅虫水族館にやってきた。当水族館は1983年に開館した本州最北端の水族館だ。この地は温泉が湧き、浅虫海岸からもわずか1キロという地理的な便利さもあり、浅虫水族館は青森の観光スポットの1つとなっている。人民網が伝えた。
スタッフによれば、ここでは青森県の豊富な水産資源を展示しているほか、約500種類の世界各地の珍しい水の生き物が飼育されているという。浅虫水族館は2階建ての建物で、1階には両生類コーナー、トンネル水槽、サンゴ礁の魚、海獣館、冷たい海の魚などのコーナーが設けられている。2階には熱帯淡水魚、タッチコーナー、イルカ館などがある。平面式の水槽とトンネル式の水槽が据えられており、来場者は近距離で魚を観察したり、その生育環境を見ることができる。
トンネル水槽で魚たちを観察した視察メンバーの二人は、頭の上を魚が泳いでいった時、まるで自分が実際に海底にいるような感覚を覚えたと興奮気味に語った。
海獣館にあるペンギンコーナーでは水族館のスタッフが来場者にペンギンの生育環境や食べ物、生活習慣などの関連知識を紹介していた。ちょうどこの数日前に、浅虫水族館では2羽のフンボルトペンギンの赤ちゃんが誕生していた。スタッフは特別に赤ちゃんペンギンの成長日記を作成し、定期的に赤ちゃんペンギンの成長記録を更新して来場者に公開しており、その成長を皆で見守っている。今回は生まれたばかりの赤ちゃんペンギンを直接見ることはできなかったが、ペンギンに関する豊富な知識を学ぶことができて、視察メンバーの二人は「無駄足にはならなかった」と語った。
また視察当日はちょうどイルカショーが開かれており、視察メンバーの二人はイルカのショーを十分に楽しんだだけでなく、間近でイルカを目にする貴重な体験をした。イルカたちのすばらしいパフォーマンスは来場者、特に小さい子供たちからの人気が高かった。視察の最後に、二人はタッチコーナーへ向かった。ここでは小型の水の生き物と直接触れ合うことができるコーナーだ。来場者は水の生き物に直接触れることでゼロ距離で観察することができる。
視察活動を終えて、二人は浅虫水族館での体験を通じて、水の生き物に関する知識がさらに深まっただけでなく、興味を持ったとし、今回の水族館の旅が彼女たちにとって未知の水の世界探訪の出発点になるだろうと語った。
今回の視察旅行は5月16日から20日まで日本の東北6県で展開され、北京日本人留学生社団(BJSA)と日本の大手旅行社・JTBが共催する「若者が掘り起こす“東北”の魅力を発信する~東北 絆プロジェクト~」だ。同プロジェクトには北京大学、清華大学、中国人民大学等大学から12名の中国と日本の大学生が参加し、6組のペアがそれぞれ東北6県を訪問し、東北の魅力を発掘していく。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年5月23日