中日両国の学者が数年かけて企画準備し、中国人民対外友好協会と中国文物交流中心、日中文化交流協会、黄山美術社等が協力し、2016年10月18日から2017年9月10日まで東京富士美術館等5ヶ所の会場で「漢字三千年─漢字の歴史と美」巡回展が開催されることになった。これに先立ち今月28日、北京で展示品の引き渡し作業が行われた。今回の巡回展では6省市の文物博物館17ヶ所から118点の展示品が選ばれた。文化財の約20%は一級文化財に指定される貴重な文化財だという。漢字の源流となる甲骨や青銅器、文字が刻まれた兵馬俑や秦代漢代から唐代に至るまでの石碑の拓本等のほか、中国湖南省の里耶古城遺跡から出土した秦代の竹簡群「里耶秦簡」や同じく湖南省の長沙馬王堆漢墓の「簡牘帛書」なども含まれている。今回の展示はバラエティに富んだ珍しい文化財を通じて、漢字の歴史や美学を再現する、日本国内初の「漢字」をテーマに系統立てた展示となっている。写真は「武則天除罪金簡」。これは武則天が嵩山で封禅を行った際に民の安寧を祈り捧げた供物で、現存する唯一の武則天に関する文化財となっている。記されている63文字のうち、5文字は武則天に関する記述となっている。中国新聞網が伝えた。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年9月30日
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