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航空機Tu-154墜落事故 搭乗者92人死亡 ロシア

人民網日本語版 2016年12月26日13:34

航空機Tu-154が墜落したロシアのソチ郊外で被害者の捜索活動に当たる救助隊メンバー(12月25日撮影)。
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ロシア国防省が25日、国防省所属の航空機Tu-154が同日早朝にシリアに向かう途中、ソチ近くの黒海沿いに墜落し、乗客84人と乗務員8人が死亡したと発表した。新華社が伝えた。

ロシアメディアの報道によると、乗客のうち、64人が有名なロシア軍所属楽団「アレクサンドロフ・アンサンブル」の楽団員たちで、シリア・ラタキア付近にあるロシア軍のフメイミム空軍基地でロシア軍兵士のために新年コンサートを行う予定だった。また乗客のうちの9人はロシアメディアの記者だった。

ロシアのプーチン大統領は12月26日をロシア全体で服喪の日と定め、今回の航空機事故の原因を徹底的に調査し、被害者遺族のサポートに全力を尽くすことを宣言した。

ロシア国防省が同日行った記者会見の発表によると、航空機Tu-154は同日早朝にロシア南部の都市・ソチを離陸後すぐにレーダーから点滅が消えたという。また、墜落したのはソチの黒海沿岸から約1.5キロの地点で、同地点の水深50-70メートルで航空機の残骸が発見されたと明らかにしている。現在のところ、被害者の捜索活動が引き続き行われているという。

ロシアのニュース専門局「ロシア・トゥデイ」によると、航空機が墜落した海域には引き上げを行うために、船舶27隻とダイバー数十人のほか、ヘリコプター、ドローン、潜水艇が投入され、捜索範囲は約10平方キロメートルにまで及んでいるという。海上と地上での救援活動には3000人以上が参加し、ダイバーはすでに被害者10人の遺体を回収したという。

ロシア国防省広報情報局によると、今回墜落事故に遭った航空機Tu-154は1983年の初フライトからの累計飛行時間は計6689時間。最後のメンテナンスは2014年12月で、定期点検は今年9月に行われている。また、墜落機の操縦に当たっていた飛行士ロマン・ヴォルコフ氏のこれまでの飛行時間は3000時間を超えている。同日、ソチ近海の天候は良好で、小さな波がみられる程度で、空港上空も見渡す限りの晴天だった。「ロシア・トゥデイ」が引用したロシア連邦会議(議会上院)国防安全保障委員会のヴィクトル・オーゼロフ委員長の分析によると、「航空機Tu-154の墜落の原因は機器の故障、もしくはパイロットの操作ミス」としている。(編集YK)

「人民網日本語版」2016年12月26日

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