米ボーイング社は13日に発表した2016年の中国市場に関する最新の報告書「当面の市場見通し」の中で、今後20年間に中国では新たに航空機6810機の需要が生まれ、価格は総額1兆250億ドル(約105兆4623億円)に達するとの予測をうち出した。「京華時報」が伝えた。
ボーイングによると、「2035年までに中国市場ではナローボディ航空機5110機が必要になり、航空機引き渡し量のうち75%を占めることが予想される。格安航空会社(LCC)と一般航空会社が引き続き航空機を買い入れる予定で、『ポイント・ツー・ポイント』の航空路線ネットワークを拡張し、充実させるとみられる」という。
現在、中国には世界のナローボディ機の18%があるが、ワイドボディ機は5%前後にとどまる。ボーイング商用機カンパニーのマーケティング担当のランディ・ティンセス副社長は、「中産階級が増加を続けていること、新たな査証(ビザ)政策がうち出されたことにより、中国の遠距離航空路線市場の持続的な伸びが喚起される」と予想する。
ボーイングの最新の予測では、今後20年間でワイドボディ機の規模は現在の3倍に拡大し、新たに1560機の需要が生まれる。「ボーイング747」のようなジャンボジェットは今後は引き渡し量の1%ほどにとどまるという。ここからワイドボディ機市場の発展の流れは、引き続き大型機から高性能の新しい中型機や小型機へ向かうことが予想される。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年9月14日
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