クリスマス前になると、太極拳の発祥の地、河南省温県陳家溝で修行する「外国人弟子」らは続々と帰国したが、ギリシャ人女性のローザさん(Roza Maragopoulou)は陳家溝に残り太極拳の練習を続けることを決めた。人民網が伝えた。
ギリシャのアテネ生まれのローザさんは今年38歳で、太極拳を学び6年になる。ローザさんは幼い頃から体が弱く、若い頃に神経過敏症にかかり、耐え難い痛みが彼女の全身を襲った。彼女はヨガ、空手、ダンスなどを試したが、病状を軽減するような効果をえることができなかった。
その後、太極拳と巡り合ったことで彼女の生活に転機が訪れた。2010年に英国留学し博士課程期間中に、ある英国人教師が開講した太極拳の授業を受けた。この授業を受けて、彼女は心が穏やかに快適になり、まるで日々の生活が瞬時にして美しくなったように感じたという。ローザさんを何よりも喜ばせたのは、太極拳を学んでしばらくすると、彼女の体質が改善され痛みが軽減したことだった。こうして太極拳は、彼女の生活に欠かせない一部になった。
彼女は2014年、太極拳の発祥の地として有名な陳家溝を訪れ、陳家溝国際太極院に弟子入りした。彼女はこの3年もの間、陳家溝を毎年訪れ、数ヶ月間修行に専念している。彼女は2015年に故郷のアテネで、太極拳クラスを開講。「私は太極拳に助けられた。故郷のアテネで太極拳の普及に尽力し、多くの人に利益をもたらし、美しい生活を楽しんでもらいたいと思っている」ローザさんは未来についてこう思っている。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年12月27日
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