このほど、医師が患者を抱きかかえた状態で麻酔を打つ写真がネット上で話題となった。この抱きかかえられている患者は黒竜江省哈爾濱(ハルビン)市に住む102歳の高齢者で、骨折で入院し、手術を受けることになった。麻酔科医は患者の体の状態を考慮し、座らせた状態で麻酔を打つという判断を下した。さらに、外科医に患者を抱きかかえて固定するように指示したという。北京青年報が伝えた。
患者を抱きかかえて麻酔を打つ方法を採用したことについて、董英偉医師は、「この患者は真っ直ぐ座っていることができず、支えがないと前方に倒れてしまう上、足にも痛みがあった。そこで外科医にこの患者を抱きかかえるように指示した。その外科医は力持ちで逞しい体格だったこともあり、座ることができないこの患者を抱きかかえるのが最適だと感じた。麻酔を打つ際に、この患者に対して、『怖がらなくてもいいですよ、私がついてますから』と声をかけて励ました」と語った。
麻酔を打つ際に、この患者は布団がかけられたままだったが、これに対して、董医師は、「本来は布団をかけたまま麻酔を打つべきではない。この患者はとても寒がりで、実際に手術室もとても寒かったので、患者に布団をかけたままにした。また、この患者は肺感染症を患っており、熱が出てしまうとさらに病状が悪化しまうという理由もあった。この患者をしっかり温めてあげる必要があった。さらに、手術室に布団を持ち込んでいたので、念入りに消毒しなければならなかった」と話した。(編集YK)
「人民網日本語版」2016年12月27日
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