北京第二外国語学院第36回演劇大会が23日午後、北京第二外国語学院で開かれた。今回のテーマは「源」。中日国交正常化45周年にあたる今年、名作を演じることで、「中日文化の源を継承し、中日友好を祈念する」ことを目指す。同大会には北京第二外国語学院の邱鳴副学長、在中国日本国大使館の山本恭司公使、日本国際交流基金会北京文化センターの高橋耕一郎所長、イオン(中国)投資有限会社管理総本部の近藤良策総経理らが出席し、それぞれ挨拶を述べた。人民網が伝えた。
同大会では「羅生門」といった日本の著名な文学作品から、「世にも奇妙な物語」、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」のような人気テレビドラマや舞台劇、そして「ハムレット」や「ロミオとジュリエット」、「真夏の夜の夢」など世界の名著まで、バラエティに富んだ作品が演じられたほか、日本を代表し、その演技の難しさで知られる歌舞伎の作品に挑んだクラスもあり、学生たちは熱意のこもった演技で競い合った。さらに特別出演として、日本人留学生たちが披露したブラックユーモアの効いた日本の昔話「桃太郎」のアレンジ劇も会場を大いに沸かせた。最終的に、銀行マンの戦いを描いた人気ドラマ「半沢直樹」が一等賞を獲得し、二等賞には歌舞伎「雷神不動北山桜・毛抜」とシェイクスピアの名作を改編した「ロミオとジュリエット」が受賞、そして三等賞には「ハムレット」、「不思議の国のアリス」、「世にも奇妙な物語」が選ばれた。
北京第二外国語学院の邱鳴副学長は挨拶の中で、同演劇大会の舞台は外交部(外務省)の王毅部長を始めとする同学院で日本語を学んだ歴代の学生たちがその才能を披露してきた舞台であり、中日文化を楽しむ大きな舞台でもあるとし、「36年もの実績を経て、演劇大会は同学院の代名詞とも言うべきイベントになっている。今年の演劇大会は日本や世界の名作名著を改編し、演じることで、文学の源へとさかのぼり、深い文化の源から、中日友好を祈念するものである」と述べた。
また、在中国日本国大使館の山本恭司公使は挨拶の中で、「昨年、同演劇大会を鑑賞する機会を得て、学生たちが非常に高いレベルで日本語劇を演じる姿を目の当たりにして、とても感銘を受けた。学生は日中友好を推し進めていく上で、重要なパワーであり、同学院は長年にわたり、日中交流事業に多くの優秀な人材を輩出してきた。両国の若者たちが相互理解を更に深めていく上で、同演劇大会は中国人学生が日本文学や文化を理解する重要な機会だ」と述べた。
北京第二外国語学院日本語学院の演劇大会は1979年より始まり、今年ですでに36回目を迎えている。同大会は同学院の学生たちにとって青春の1ページであるばかりでなく、北京の歴史ある、特色溢れる大学文化ブランドの一つでもあると言えるだろう。(編集TG)
「人民網日本語版」2017年5月24日
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