「長征5号」の2機目となる試験ロケット「長征5号遥2」が26日、中国文昌航天発射場で技術エリアの関連作業を終了後、打ち上げエリアまで垂直移動された。来月2日から5日までの間に打ち上げを予定している。新華社が伝えた。
移動距離は約3キロのみだったが、その道のりは決して楽なものとは言えなかった。長征5号ロケット移動発射プラットフォーム指揮の呉夢強氏によると、同プラットフォームには12本の柱のような支えがあり、4基のロケットブースターの下に平均的に分布している。これは12本の足のようで、重さ100トンの同ロケットをしっかり固定し、支える。
同ロケットは技術エリアを離れると、毎分約25メートルのスピードで発射エリアに向かう。レールを跨ぐ際には適度に減速。
呉氏によると、同プラットフォームには操縦室があり、操縦士が必要だが、操縦の全てをコンピュータが担当する。「移動中はロケットの給電・ガス供給・温度・湿度などの状況をリアルタイムで観測しなければならない。中と外に1人ずつスタッフを配置し、内外で呼応する」ということだ。
打ち上げエリアに入ると、同ロケットは移動の最後のステップ、測位を完了しなければならない。呉氏は「測位の誤差は15ミリメートル内に制御する」と述べた。総質量が2000トンを超える巨大な同ロケットにとって、このような測位精度はまさに驚きといえるかもしれない。垂直移動の順調な完了は、同ロケットの飛行任務が正式に打ち上げ段階に入ったことを意味する。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年6月27日
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