第31回映画金鶏賞表彰式が16日夜、内モンゴル自治区呼和浩特（フフホト）市で開催された。中国の女優・范氷氷（ファン・ビンビン）は、映画「我不是潘金蓮（I Am Not Madame Bovary）」で、最優秀主演女優賞を受賞した。新華社が伝えた。

映画「我不是潘金蓮」は、最優秀主演女優賞の他にも、馮小剛（フォン・シャオガン）監督が最優秀監督賞、俳優の于和偉（ユー・ハーウェイ)が最優秀助演男優賞を受賞しており、今回の映画祭における最多受賞作品となった。

林超賢（ダンテ・ラム）監督の「■公河行動（■はさんずいへんに眉）」は最優秀ストーリー賞、俳優の▲超（▲は登におおざと）は映画「烈日灼心（The Dead End）」最優秀主演男優賞、管虎（グァン・フー）監督と董潤年(ドン・ルンニエン)監督の「老炮児（Mr. Six）」が最優秀脚本賞、また、俳優の文章（ウェン・チャン）が初監督を務めた「陸垚知馬俐（When larry met mary）」が最優秀処女作賞を受賞した。

最優秀監督賞を受賞した馮小剛監督は、「2009年に『戦場のレクイエム』で初めて最優秀監督賞を受賞して以来、コメディーからリアリズムへ作風に変化が生じた。審査員の方々に、自分がこの10年積み上げて来た成果が認められて、とても感謝している。今年の国慶節には、リアリズムの新作映画「芳華（Youth）」が公開される。今後もリアリズム映画を創っていきたい」と話した。

王千源（グレース・ワン）と于和偉はそれぞれ「解救吾先生（Saving Mr.Wu）」と「我不是潘金蓮」で最優秀助演男優賞、79歳の呉彦▼（▼は女へんに朱）は「搬遷（Relocate）」で最優秀女性助演賞を受賞した。

また、中央新影と南京ラジオテレビ局の共同制作によるドキュメンタリー「日本の戦犯懺悔覚書」は最優秀ドキュメンタリー賞、「烏珠穆沁的孩子（Kid Of Wuzhumuqin Town）」は最優秀子供向け作品賞、「穆桂英掛帥」が最優秀戯曲賞、科学教育映画分野では「首星掲秘」が最優秀科学教育作品賞、「大耳朵図図之美食狂想曲」が最優秀美術作品賞に選ばれた。

中国映画金鶏百花賞と台湾映画金馬賞、香港映画金像賞は中国語映画三大賞と呼ばれている。金鶏百花映画祭は1992年より開催され、中国文学芸術界連合会（中国文連）と中国映画家協会が主催する、中国唯一の国家級映画祭だ。同映画祭では、大衆映画百花賞と中国映画金鶏賞の2つの大賞が毎年交互に授与される。（編集TK）

「人民網日本語版」2017年9月18日