習近平国家主席は人民大会堂で17日、中国を公式訪問中のパナマ共和国のバレーラ大統領との会談を行った。人民日報が伝えた。
習国家主席は、パナマ共和国の大統領としては初の、そして中国共産党第19回全国代表大会後に訪中した最初のラテンアメリカの国家元首として、バレーラ大統領の今回の公式訪問に対し、中国人民を代表し、大いに歓迎すると述べた。
一方バレーラ大統領は、「パナマ共和国大統領として、本日ついに悠久の歴史を持つ中国を訪れるという歴史的な訪問を成し遂げた。長年の願いを実現することができて、非常に光栄に、また誇りに思っている。本日、万里の長城を見学し、長城に代表される中国の人々の民族精神と強靭さを身をもって感じた。パナマは『一つの中国』原則を堅持し、中国の平和的統一を支持する立場をここに重ねて表明する」とした。
習国家主席は、「中国とパナマとの友好的な交流はすでに160年以上に及んでいる。両国は『一つの中国』原則を基礎とした外交関係を築くことで、両国の何代にもわたる願いを実現することになる」と強調した。
また、「中国とパナマは平等に接し、相互に信頼するパートナーとならなければならない。中国の発展において、パナマとの関係は、協力とウィンウィンを堅持し、共同の発展と開放的包摂を誠心誠意堅持していく。中国はラテンアメリカを『一帯一路』(the Belt and Road)建設において欠かすことのできない重要な参加国とみなしており、パナマは21世紀の海のシルクロードをラテンアメリカへとスムーズに延伸させていくための重要な受け入れポイントとなることが完全に可能であると考えている。両国は『一帯一路』の共同建設をそのトップに据え、発展戦略のドッキングを強化し、両国の相互補完と優位性を転化することで全面的な協力を優位にしていく。海事やインフラ建設、貿易、投資、金融といった分野で、協力における早期の成果を手にすると同時に、教育や観光といった人々に身近な分野での交流と協力も積極的に展開していく必要がある」とした。
さらに、「中国側はパナマと国際舞台や地域における緊密な協力を望んでおり、パナマが中国とラテンアメリカの協力を進める上で、今後も引き続き積極的な影響を発揮することを支持し、ともに世界の平和と発展に貢献するための知恵と力となっていくことを望む」とした。
バレーラ大統領は、「パナマと中国の友好は長い歴史がある。パナマ国民はパナマと中国の国交成立の決定を全面的に支持しており、これは両国の人々の利益にも合致する。パナマは習近平国家主席が唱える『一帯一路』という偉大なイニシアティブを積極的に支持し、パナマの地理的な優位性を活用し、海のシルクロード建設に積極的に参加することを望んでいる。また、中国側との港湾や海事、海運、鉄道、物流といった分野での協力を強化し、共に『一帯一路』協力をラテンアメリカへと延伸し、世界の相互接続推進に貢献していく」とした。
会談後、両国首脳は「一帯一路」共同建設や経済貿易、投資、海運、鉄道、人的資源、産業パーク、農業、品質検査、民間航空機、観光といった分野における両国の協力文書調印に立ち会った。(編集TG)
「人民網日本語版」2017年11月18日
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