48.0%「中国国産ドラマの映像クオリティは映画と肩を並べるレベルに」
現在、中国の国産映画・ドラマにはどんな変化が起きているのだろう?調査では、回答者の48.0%が、中国国産ドラマの映像クオリティは映画と肩を並べるようになっていると称賛し、44.8%が中国国産映画・ドラマのストーリー、内容が面白くなったと答えた。その他の回答は、テーマが一層バラエティに富むようになった(42.9%)、役者の演技を重視し、ベテラン役者が人気になっている(42.4%)、現実の生活を反映したオリジナル作品のレベルが向上し始めている(32.8%)、視聴者の目が肥えてきた(22.1%)、「超人気小説+アイドル」のスタイルが減った(12.7%)、「美容整形した役者の出演が減った」(9.3%)などだ。
雑誌「広電時評」の編集長で、中国人民大学新聞学院の博士課程で学ぶ大学院生・何天平氏は、「17年は中国ドラマのクオリティが向上した一年だった。以前にも私は『国民性が復活した』という表現で描写したことがある。17年、中国ドラマのスタイルは豊富で、影響力も大きかった。シリアスドラマも若者にとって遠い存在ではなくなり、流行ドラマは一層大衆化した。人気となった作品は製作レベルやストーリーの質などが高く、『現実主義』が、ドラマ製作において普遍的なコンセプトとなっている」と分析する。
また、「人気アイドルとベテラン役者は共存が可能。ドラマ文化は、様々なグループや様々な好みの人のニーズを満たさなければならないものだ。ドラマを通して大衆文化を見る人もいれば、アートとしてそれを見る人もおり、どちらも間違いではない。しかし、全体的に見ると、ベテラン役者のほうが注目を集めているということは、多くの人がドラマというアートテキストに一層敬意を示すようになっていることを示している」との見方を示した。
調査では、回答者の17年の中国国産映画・ドラマに対する評価は平均7.5ポイントだった。
前出の王さんは、「演技に感情がこもっておらず、無表情のアイドルもおり、すぐに見る気が失せる。中国国産映画・ドラマの内容にも磨きをかけ続ける必要がある。例えば、ダラダラした展開のストーリーだったり、ありきたりなものだったりして、最後まで見る気になれない作品もある」と話した。
調査によると、中国国産映画・ドラマの問題で特に多かったのは、「アイドルの寄せ集め、アイドルを重視しすぎ」(49.9%)、「テーマがありきたりで、ワンパターン」(48.8%)、「内容が薄く、ダラダラと続きすぎ」(45.8%)の3つだった。
何氏は、「18年のドラマについて、政策から市場まで、たくさんの積極的な要素がある。一部の流行ドラマ、特にアイドルが出演する歴史ドラマの内容が薄い、合成映像が多いという問題は、業界内で浄化作用が働くだろう」と予想している。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年2月2日
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