潘慶偉さんは、中国初の非血縁者造血幹細胞ドナーだ。2001年、湖南省から出稼ぎに来ていた青年・毛佐財さんは白血病を患っており、早急に骨髄移植が必要だった。2度にわたる採取の末、約110ミリリットルの末梢血幹細胞混合血液の移植は無事成功した。潘さんは毛さんを死の縁から救い出したのだ。潘さんは謝礼金を一切受け取らなかっただけでなく、栄養補給手当や奨励金など総額約4万元(約68万円)を全額患者に寄付したという。これは、中国では1例目の非血縁者間の造血幹細胞移植例となった。中国新聞網が伝えた。
1998年から現在まで、潘さんは献血を120回行っている。2007年に、中華骨髄バンクが西蔵(チベット)自治区に支店を設立した際も、潘さんは迷わず自身の会社を休業して、同自治区の骨髄バンクへボランティアとして赴いた。2012年には、広東省深セン市赤十字水上安全救命ボランティアサービスチームの隊長に任命され、その後、水上での救助や保障・ボランティアサービスに何度も参加した。周囲の人々には親しみを込めて「潘隊長」と呼ばれている。
現在、潘さんが造血幹細胞を提供してからすでに17年になるが、彼の生活は以前より素晴らしいものとなっているという。
写真は6月17日に、深センウィークエンドセイリングレガッタの会場で安全保障ボランティアサービスに参加する潘さん。彼は指に「深セン赤十字水上救急隊ボランティアサービス500時間」記念リングを付けていた。この指輪は潘さんがデザインし、条件に当てはまるボランティアにのみ与えられるものだ。(編集TK)
「人民網日本語版」2018年6月22日
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