アディダスの北京地区最大の店舗・三里屯店が数ヶ月に及んだ改修作業を経て、このほどリニューアルオープンした。21日の同店の様子を取材したところ、体験型消費を重視してバージョンアップをはかった点が目についた。店に入るとアディダス店舗では世界唯一の室内トレーニングジムが設置され、ランニングマシーンも置かれている。消費者はマシーンのデータに基づいて自分にぴったりの靴を選んだり、オーダーしたりできる。スポーツの試合を中継するコーナーもあり、いろいろな試合が楽しめる。「北京商報」が伝えた。
消費体験コンテンツを増やしたリニューアル店舗は、業界では中国市場の発展に重点を置くアディダスの方針を体現するものとみられている。なんといっても店内のバージョンアップポイントのほとんどが、アディダスにとって「世界で唯一」のものだからだ。
実際、中国市場の発展に重点を置くのはアディダスにとって現時点では最良の選択だといえる。アディダスの2017年決算によると、同社のグローバル収入は前年比16%増加し、世界での継続的な経営が生み出した純収入は同32%増加して14億3千万ユーロ(約1826億1千万円)になった。このうち中華圏の売り上げは同29%増加し、前年に続いてアディダスにとって世界で成長ペースが最も速い市場になった。また17年にはアディダスのEC事業の収入が同57%増加した。
分析によると、中国が昨年も世界で成長ペースが最速の市場になったことは、アディダスが中国の都市をアジア太平洋地域本部に設定することを考える重要な要因であり、実際に北京と上海は目下、重点発展都市となっている。また中国地域のEC事業は成熟し、巨大な市場を擁しており、中国を中核としたアジア太平洋地域の発展に重点を置くことがアディダスの今後の発展の方向性になるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年6月22日
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