劉闊監督がメガホンを握った中国アニメーション映画「風語呪(The Wind Guardians)」が4日、封切られる。同作品では、両目を失明した少年・郎明が、人間の世界に現れ暴虐の限りを尽くす中国神話の怪物「饕餮(とうてつ)」を、秘術「風語呪」を使って封じ込めヒーローになる姿が描かれている。同作品は、中国伝統文化をうまくストーリーに盛り込んでおり、その作風やムードは東洋色が非常に濃い。登場する羅剎(らせつ)も悪鬼で、中国の伝説に基づいて設定されている。新華網が報じた。
同作品をプロデュースした陶虹氏は、「風語呪」を製作することになった理由について、自分の子供の成長を見守る中での経験がきっかけになったことを語り、「大人向けのアニメを見たいと思ったら、日本か米国のアニメを見るしかない。それが中国のアニメについて考える機会となり、『風語呪』を見たとき、迷うことなくその製作に携わりたいと思った」と説明する。
劉闊監督は、「中国では母親が、命がけで息子を守ろうとする。中国人は『あなたを愛している』という言葉を使うことはほとんどなく、ただ相手が助けを必要としている時、命懸けで助ける。東洋式のストーリー、純粋な登場人物の感情を頑張って表現しようと思った」と説明する。
「風語呪」は、脚本から製作まで全てを中国チームが担当したことについて、劉闊監督は、「中国のアニメは中国人が作らねば、という思いを強く抱いてきた。多くの人は子供の頃、米国や日本のアニメを見ていたかもしれないが、今は中国アニメもそれに追いつこうと努力している。今後、一人でも多くの大人が、中国アニメを見るようになってほしい」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年8月3日
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