7月に入り、中国でもすでに夏休み映画が続々と封切られている。6月29日に先陣を切って公開された日本の人気漫画「賭博黙示録カイジ」を原作とした実写映画「動物世界(ANIMAL WORLD)」の興行収入は既に4億元(約66億8000万円)に達している。同作品は、韓延(ハン・イエン)監督がメガホンをとり、俳優の李易峰(リー・イーフォン)、女優の周冬雨(チョウ・ドンユィ)、ハリウッドの名優・マイケル・ダグラスらが主演を務めている。第21回上海国際映画祭のオープニング作品だった同作品は、6月中旬に上海でワールドプレミアが開かれて以降、好評を博している。また、ストーリーが難解ということもあり、もう一回見に行きたいとする人も多い。また、同作品を見たという多くのネットユーザーは、李易峰のアンチがファンになったことについて、「動物世界では自然ないい演技を見せ、見所もいっぱい。ファンが多い若手イケメン俳優でもうまい演技ができるんだ」といったコメントが寄せられている。
「動物世界」というタイトルを見て、誤解している人も多いかもしれないが、実際には同作品は、李易峰が演じる小さな街に住む青年・鄭開司が、自堕落な日々を過ごしていたものの、友人の保証人となって多額の負債を抱えたことをきっかけに、様々なギャンブルに挑んでいく様子を描いている。鄭の母親は植物人間で、病院にいて世話が必要で、お金も全くないため、鄭は劉青(周冬雨)の好意を受け入れることができない。ギャンブルに勝てば、借金を返済することができ、家族もより良い生活を送ることができるという訳だ。
韓監督は、「賭博黙示録カイジが大好きで、夢中になって読み続けた。リメイク版の脚本製作も順調にいき、15日間ほどで完成した。原作のストーリーの流れと登場人物に加えて、新しいキャラクターも加えた。主役の感情の動きや幻想の部分といったその他の部分は、自分自身の映画製作をする際の考えや作風に基づいてリメイクできたと思う」と話した。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年7月10日
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